こんにちは、だるまんです。
大学院受験では、出願前に志望先研究室の教授と「事前相談(別名、事前面接、研究室訪問)」を行うことが必須とされています。
この事前相談に関する情報が希薄なので、何を聞かれるのだろうか、と、疑問を抱いて準備なしで面談当日を迎えている受験生の場合は、大学院合格への可能性を半分失っていると言っても過言ではない、です。
なぜなら、大学院受験合否の秘訣は事前相談にあるからです。
今回は、事前相談ではどのようなことを聞かれるのか、どのような対策が必要なのかについて、お話ししたいと思います。
質問内容
大学院受験には、出願前に事前相談を行わなければならないと、教務課の方から聞きました。事前相談って、どんなことを聞かれるのですか?
だるまんの回答
何も聞かれない
「事前相談で教授から何を聞かれるのですか?」というご質問をされていますが、大学院受験における事前相談とは、一般的な「面接試験ではない」、です。
そのため、このご質問にお答えするなら、「特に何も聞かれない」、というのが回答になります。
なぜなら、事前相談の場というのは、質問を受ける場ではなく、受験生が率先して教授に自分をPRする場、であるからです。
もし、そのことを知らずに事前相談にのぞんだとして、教授からも特に何も聞かれず、何を話せばいいのかわからず、なんだか気まずい雰囲気で終え、こんなもんなのかなと悶々とした気持ちで試験を迎えるなんてことも、よく聞く話です。
大学院受験の事前相談は、合否を大きく左右する、大事なプロセスなので、ここで事前相談の本質を知って頂き、必要な方はプランを練り直すことをおすすめします。
事前相談は自分次第
では、事前相談の本質についてお話しします。
事前相談とは、
質問を受ける受け身の面談ではなく、自分という受験生を教授に最大アピールする場です。
そのため、どのような質問を受けるのだろう、ではなくて、「どのような話をしたほうがよいだろうか」、で自分がお話すべき内容をしっかり練って、検討して、覚えて、練習して、当日を迎える位の準備が必要です。
参考までに、事前相談でお話すべき項目を下記に挙げます。
- 現職
- これまでのキャリア
- 進学目的
- 大学院で取り組みたい研究テーマ
- 研究テーマを検討している背景
- 研究テーマからどのようなことを明らかにしたいのか
- どうしてこの研究室を希望しているのか
- 卒業後の希望進路
- 必要な方は育児環境等
事前相談の時間は、平均約30分程度なので、時間内に上記の事柄を述べるだけでも、あっという間で、時間はかなり足りないものです。
そのため、スマートに時間内に収められるように事前に要点だけでも文章に書き出して、口慣れしておくことです。
具体的な取組み方については、「事前相談フォルダ」にてご紹介しています。
教授からの質問は?
では、教授から全く質問がゼロなのか、というとそうでもなく、教授の前で、上記の内容をお話しすると、その話の中から必要なところで必要なだけ質問をされます。
例えば、
- 研究フィールドはあるのか?
- これまで行ったことのある研究は?
- その研究に意味はあるのか?
- 他大学院への併願予定はあるのか?
等などです。
これらの質問も、合わせて何を答えるべきか、自分なりの回答を用意しておくと余裕を持ってのぞむことができるはずです。
なぜ質問されないのか?
ここまでお話を読んでいただいたところで、大学院受験の事前相談は、受験生のPRの場であることはご理解いただけたかと思いますが、
そもそも論、なぜ、教授は基本的に冒頭より質問をしないのでしょうか?
それは、受験生の自発性、準備性、プレゼン力を試しているからです。
大学院における学びとは、受け身的ではなく、自発性をもって自ら物事を取り組んでいかねばならず、その素質素養を見極める場こそ、事前相談になっていると、筆者は強く感じています。
もちろん、全員が全員に当てはまる話ではないですが、教授の9割は冒頭から質問をされない、です。
これから事前相談に取り組まれる方は、最低限、ここでお話ししたことは取り組んでから、事前相談に取り組まれることをおすすめします。
まとめ
以上、「事前相談ってどのようなことを聞かれるの?」でした。
事前相談の場とは、質問をされる場ではなく、自らを教授へPRする場であるという観点をお伝えしたとおり、与えられた事前相談の時間をどのように使うかは、受験生次第であるということです。
それを考えるうえで、まず知るべきことは、自分のキャリアの特徴、長所と短所、強みと弱みを知り、教授に何をアピールしたいのかを明確にすることです。
それが明確に出来れば、教授にも伝わり、数多くの受験生の中であなたという受験生を記憶してもらえ、ぜひ受け入れたいと思ってもらえるきっかけになります。
事前相談、ぜひ時間をかけて慎重に丁寧に筆記試験対策並みに取り組んでみてください、必ずいい結果があるはずです。
事前相談のノウハウについては、こちらに書籍にまとめているので、よろしければご覧ください。