こんにちは、だるまんです。
大学院受験には、大学受験のように大学の偏差値が公表されておらず、大学院の受験難易度をどのように把握したらよいのか、尺度がないのでわかりづらいという声をよく聞きます。
そのため、志望校を定めるにしても、どれくらいの高みを目指していいのか、目指せるものなのか、何を基準に決めればよいのか迷うものです。
そこで、大学院受験の難易度の把握の仕方についてお話ししたいと思います。
質問内容
大学院受験の難易度とは、大学受験偏差値とさほど変わりないと考えてよいのでしょうか?
だるまんの回答
大学院受験の難易度ある
大学院受験の難易度といえば、大学受験のように偏差値はないので、縦一列に整列というわけにはいかないため、下記のふたつの方法で、大まかな難易度を図ることが可能です。
- 試験倍率を算出する
- 過去問から難易度を図る
では、それぞれについてお話しします。
試験倍率を算出する方法
大学院受験の難易度には、
旧7帝大学>地方国立・難関私立>公立>私立
というように、大きな括りでがあると把握しています。
これだけでも大きな目安にはなると思いますが、その括りの中での難易度を図るには、1校1校の入試情報を比較していくしか、今のところ、方法はない状況です。
例として、国立の東京大学大学院、公立の東京都立大学大学院、私立の聖路加国際大学大学院の試験倍率を算出してみました。
算出式は、「試験倍率=志願者数 ÷ 合格者数」です。
受験数 | 合格者数 | 合格率 | |
東京大学(理科2類) | 1,849 | 547 | 3.38% |
東京大学大学院(保健学) | 88 | 45 | 1.95% |
受験数 | 合格者数 | 合格率 | |
東京都立大学 | 956 | 214 | 4.5% |
東京都立大学大学院 | 14 | 11 | 1.27% |
受験数 | 合格者数 | 合格率 | |
聖路加国際大学 | 887 | 142 | 5.6% |
聖路加国際大学大学院 | 46 | 34 | 1.4% |
これらの例を見て頂ければおわかりになると思いますが、やはり、合格率が高い大学院はそれほど難易度もあり、人気もある、ということです。
東大が最も人気のある看護系大学院ですが、それで1.95%ですから、大学受験に比較して難易度はかなり下がる、ということも、ここで把握して頂けたはずです。
ということは、受験要件が揃えば、東大受験という目標はそれほど遠い目標ではない、ということがわかるかと思います。
過去問から難易度を図る方法
そして肝心なことは、どれくらい試験が難しいのかということについてですが、大学院受験は、
- 試験教科は少ない
- 受験者数は少ない
- 試験日は複数日程ある場合が多い
- 試験スコアのみで合否が決まるわけではない
という特徴があり、基本的に大学受験よりも難しいわけではない、と言えます。
「難しいわけではない」と言葉に、曖昧な部分があるのでわかりづらいと思いますが、実際には志望校の過去問を見て頂くことが一番です。
大学院の過去問は、各大学院の学生課窓口にて入手もしくは閲覧することが可能なので、まずは過去問を入手して頂き出題問題を見て頂ければと思います。
ここで難易度の目安「英語」を例にして、言えることは、
- 難関国立大学・難関私立大学:医療看護系英語論文が読めるレベル
- 地方国立大学・公立大学:難関大学受験英語レベル
- 私立大学:大学受験レベル
ということです。
あくまで私見ですので、やはり、しっかりご自分の目で確かめて頂くことです。
まとめ
以上、「大学院の受験難易度って、どのように把握したらいいですか?」でした。
大学院受験の難易度は、①試験倍率の算出、②過去問から難易度を図る、という方法で図ることをお伝えしました。
他にも方法はあると思いますが、この二つの方法だけでも難易度を把握でき、志望校を決めることは可能だと思います。
要は、大学院受験とは大学受験より難易度は高くない、ということになりますが、その難易度に捉われず、ぜひ、目指している大学院があれば、躊躇せずに、挑戦をされてみることです。