こんにちは、だるまんです。
大学院入試の科目で多く採用されている試験科目が「小論文」です。
出題範囲がない大学院受験だからこそ、小論文対策はどうしたらよいのか、専門家にお世話になった方がいいのか、独学でもいいのか、独学ならどのような勉強をしておいたら良いのか、疑問は次から次へと湧いて来るものです。
そこで、大学院の小論文試験とはどういうもので、どのような対策が必要なのか、どのような場合に専門家へお世話になるべきなのかの判断基準まで、お話ししたいと思います。
お悩み相談
大学院の院試に小論文があります。出題範囲は特になさそうで、過去問は非公開、どのような対策をしておけばよいのでしょうか?やはり予備校とか行くべきですか?
だるまんの回答
院試の小論文試験とは?
まず、大学院試の小論文試験の特徴についてあげてみます。
- 試験時間:60分~90分(学校によって異なる)
- 出題数:1問~2問
- 形式:自由論述
- 文量:A3一枚(白紙)
- テーマ:医療看護時事テーマ、研究室が取り組む研究テーマが多い
どのようなテーマが出題されるかにもよりますが、一問一答のように一つしか正解のない問題と異なり、小論文は自分の意見を述べるので、語弊を恐れずに言うならば、正解はない、と言えます。
なので、受験勉強時間を小論文に多くかける必要はなく、これからお話しする「やるべきこと4点」をよく熟知したうえで、必要な情報をインプットしておくことで十分対応できると思います。
小論文対策でやるべきこと1
まず、小論文の出題形式でよく出る設問形式を知っておくことです。
よく出る設問形式は、
- 言葉の定義を説明しなさい
- ~についての概要と課題を述べなさい
- ~における看護師の役割を述べなさい
- ~について、あなたの意見を述べなさい
という問われ方が多いです。
もし、受験校の過去問を取寄せられるようであれば、その過去問から出題傾向はしっかりつかんでおきましょう、過去の問題がそのまま出ていることも度々ありますので。
小論文の出題パターンについてはこちらの記事でより詳しくご紹介しています⇓
小論文対策でやるべきこと2
次にすべきことは、出題されやすいキーワードをチェックしておくことです。
と言われても、出題範囲がないので、広げようと思えばエンドレスです。
そこで経験から言わせてもらうとしたら、
- 過去問に出題されているキーワード
- 志望先研究室の教授が注力しているテーマに関するキーワード
- 志望分野で最近トレンディなキーワード
この3点に絞って、関連するキーワードを一気にかき集めておさらいしておくことです。
その際におさらいしておくべきことは、下記の3点です。
- キーワードの定義
- キーワードが持つ課題
- キーワードに対する看護役割
例えば、「医療的ケア児」がキーワードだとしたら、
医療的ケア児の定義 | 医学の進歩を背景として、NICU等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や 胃ろう等を使用し、 たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な 児童のこと。(wikipediaより) |
医療的ケア児の課題 | 未就学児の障害児を対象とした施設として、療育を目的とした 「児童発達支援事業」があるが、医療的ケア児が通所できる児童発達 支援事業所は限りなく少ないため、家族の主たる介護・看護負担が大きい。 |
医療的ケア児に必要な看護役割 | ・医療的ケア児を看護できる訪問看護師の育成 ・自治体や医療・福祉の関係者を含め、多くの人たちへの周知 ・医療的ケア児に必要な支援のための地域づくりを推進する |
という感じにまとめて、受験対策ノートを作っておくのもよいと言えます。
小論文試験では、難問が出されることは、ほとんどないので、基本をしっかり見直しておくことです。
難しいキーワードばかり覚えていざ試験に臨んだら、全然チェックしていなかったとてもありきたりなキーワードについて聞かれて、冷や汗をかいた、なんて話もあります。
小論文対策でやるべきこと3
小論文は自由形式に論述するとはいえ、一応、小論文の書き方公式、というものがあります。
これは、小論対策の専門書籍3~4冊程度を読破すれば、その共通事項から小論文の書き方の基本はマスターできるはずです。
受験対策におすすめできる書籍はこちらに載せていますので、ご参考ください。
小論文対策でやるべきこと4
最後にやるべきことは、やはり、実際に小論文を書いてみることです。
受験校の過去問、なければ、他校の過去問でも取寄せて一度、解いてみることです。
もしくは、「小論対策でやるべきこと3」でご紹介した書籍にもさまざまな文例が掲載されているので、それをもとに練習を重ねてみると、どれくらいのペースでどのくらいの文量が書けるのか、わかると思います。
もし、書き出したところで何を書けばいいのかわからない、コツがつかめない、時間内に書き終わらないということであれば、有料になりますが予備校に短期で添削サービスを利用するというのもひとつ方法です。
が、文章の構成が論述的かどうかというよりも、あなたがどのような考えや意見を述べられるのかどうか、を試験では見ていると思います。
まとめ
以上、「院試の小論文試験ってどういうもの?対策方法は?予備校行くべき?」でした。
小論文は短期間でも十分伸びる科目です。
今回お伝えした内容を活かして頂き、時間を無駄にせず、遠回りをしない、合格へ直結する受験勉強ができることを願っています。
積み重ねた努力はどのような形であろうと、必ず自分に返ってきます。