こんにちは、だるまんです。
看護師のキャリアチェンジのひとつに、「産業保健師」があります。
就職の仕方次第では「大手企業の9時5時の都心OL」に転身できることに憧れ、看護師から保健師免許取得を目指す方も多いです。
保健師養成課程を持つ養成校には、専門、短大、大学、大学院といくつかありますが、就職に有利なのはどこでしょうか?
今回は、そんな疑問にお答えしていきます。
質問内容
看護師から産業保健師への転職を希望しています。短大卒で保健師資格を持っていないので、これから資格取得をしたいのですが、産業保健師を目指すうえで、どこの養成課程を卒業するのが望ましいですか?結構、就活難しいって聞いたので…
だるまんの回答
産業保健師にもいろいろある
「産業保健師」と一言にいっても、その就職先の規模や働き方にはいくつか、種類があります。
大まかに分類すると、
- 企業の正社員
- 派遣社員
- フリーランス
です。
この3種類の中で、どの産業保健師になりたいか、によって、選択すべき養成課程はかなり変わってくると思います。
そこで、それぞれの特徴を踏まえて、どの養成課程へ行くべきか、お話しします。
※保健師養成課程のある学校比較についてはこちらをご参考ください。
どの産業保健師になりたいか
先ほど挙げた、「企業の正社員」、「派遣社員」と「フリーランス」にはそれぞれの特徴があります。
箇条書きすると、
企業の正社員 | 派遣社員 | フリーランス | |
雇用者 | 就職先企業 | 派遣会社 | 自分 |
雇用形態 | 正社員 ※初めから正社員は皆無で、 契約社員からスタートです。 | 派遣社員 | 業務提携 |
勤務時間 | 平日9時~17時 (稼働月20日) | 平日9時~17時 (稼働月20日) | 平日・土日 1日4~5時間 (稼働月15日) |
残業 | あり | なし | なし |
給与 | 月給 約25万円 | 時給 1,800円 | 日給 6,000~9,000円 |
必要なキャリア | 看護師経験3年 保健師経験を有することが望ましい 大卒が望ましい | 学歴・経験問わず | 学歴・経験問わず |
というように、把握しています。
上記表の「必要なキャリア」を見て頂くと、派遣社員やフリーランスとは異なり、「企業の正社員」では、企業が直接採用をする以上、スペックもそれなりに必要となるという点です。
なぜなら、正社員雇用契約になるため、企業の社風に見合う一社員としての採用条件を求められるからです。
さらに、なかなか空かないポストがやっと空いた暁には、エントリーも殺到するので、採用倍率はかなり高くなります。
となると、大手企業から求められやすい「学士」取得はあるに越したことはないため、大学編入での保健師資格が就職に有利だと言えます。
企業が求める産業保健師とは
肝心なことは、企業が求める人材に、基本条件は必要だが、秀でたキャリアはそれほど必要されない傾向が高いということです。
なぜなら、企業の一社員になると言うことは、
専門知識や技術が備わっていることは基本として、その会社の雰囲気に同調でき、言われたことを遂行できる素直さ、長く仕事仲間として共にやっていける協調性、人柄であるかどうか、
が焦点だからです。
ただし、大手企業を目指す場合、殺到するライバルをさておき、採用担当者から一目おかれるために、大学院にて保健師を取得するという道もありです。
大学院にて産業保健に関する分野専攻をすることで、その道のスペシャリストになることもできます。
学士なしでも大学院進学はできる制度があるので、躊躇せず、挑戦してみては如何でしょうか。
※産業保健師の採用についてはこちらの記事にまとめています。
フリーランスや派遣社員を目指すなら
もし、企業保健師ではなく、フリーランスや派遣社員で縛られずに自由に働くことを希望されるのであれば、それは学歴が問われる世界ではないので、最短で経費を抑えて取得できる養成校を選ぶことです。
となると、専門、短大や大学の単科が候補になってくると言えますが、短大と大学単科は学校数が少ないのが現状です。
また、産業保健師としていつでも企業就職できるという条件を持っておくことは、自分への将来の保険をかけることにもつながります。
だとしたら、やはり、大学編入で保健師を種痘することを検討されるのが賢明だと思います。
もしくは、上記でご紹介したと同様に、大学院進学で保健師取得も大いにありです。
※産業保健師のフリーランスについてはこちらの記事にまとめています。
まとめ
以上、「産業保健師になるために、保健師を取りたい!専門?短大?大学編入?大学院?どこが就職に有利?」でした。
企業の社員の健康管理は義務化されていますので、産業保健師はこれからも社会的需要の高い職業であり続けると思います。
キャリアチェンジを考えている方なら、企業の雇用条件を今から調べて情報をたくさん集めることで、自分に備えるべき条件が見えてくると思います。
今までとは異なる現場での働き、取り組んでみる価値は十分にあります。
心のどこかにそのようなことがあるようであれば、今から着々と準備をしていけば、必ずたどり着けます。