こんにちは、だるまんです。
大学院受験では、進学後に取り組みたい研究テーマを受験前に決めるのが基本ですが…
受験生の中には、
「そんなこと言われても、これといって研究したいテーマはありません」という方もいます。
そのため、必要に応じて、論文を読んでみたり、教授の研究テーマからヒントを得るなどをしてなんとか研究テーマを捻出する方もいるものですが、
そもそも論、研究テーマを持たずに進学できる大学院ってあるのでしょうか?
相談内容
大学院受験で、研究テーマを決めることが必要と学務課の方から聞きました。いくら考えても、特に取り組みたい研究テーマが見つかりません。研究テーマなしで進学できる大学院ってありますか?
だるまんの回答
幸運な学生
大学院受験では必ず必要と言われる「研究テーマ」ですが…
教授が研究テーマを与えてくれる幸運な学生がいることをご存じでしょうか?
受験時に研究計画書を書くために、研究テーマ決めに苦労する受験生が多い中、ほとんど研究テーマを決めなくてもかまわない学生だなんて、なんという特権でしょうか。
知っている人は知っている話だと思いますが…
筆者が知る限りで、研究テーマが受験時に不要な学生とは、
- 内部進学生
- 転科学生
であることが多いです。
まず、「内部進学生」は、指導教授と大学のゼミ時からの関係性なので、卒論でどのような研究を行っているのかは既に把握されており、それを踏まえて、大学院へ進学をする際に、教授が取り組んでいるプロジェクトの一部を任される、という場合があります。
もう一つの「転科学生」とは、大学の学部と大学院進学先の専攻が異なる場合のことで、基礎知識が少ないため、本人の関心ある領域をヒアリングしたうえで、かえって教授から、こういう研究はどうか、と案を提案してくださる場合があります。
もし、上記の2つのケースに該当されるようであれば、教授に、どのような研究をしたらいいのか迷っている、なり、今の段階では関心のある研究がよくわからない、という率直な気持ちを素直に相談してみると良いと思います。
教授によって、研究テーマを見つけるヒントをくださったり、かえって提案をしてくださいます。
幸運な学生が持つリスク
上記でお話しした通り、実際に研究テーマを自ら決めることなく進学する幸運な学生もいますが、
あくまで教授のプロジェクトの一部を担うに過ぎないので、必ずしも自分の関心のある内容であるとも限らず、成果が上がったとしても、最終的には、そのプロジェクトの成果にすぎないです。
せっかく大学院へ進学をするのであれば、ご自分が関心のあるテーマで取り組んだ方が、熱意を持って積極的に取り組め、何より、自分が楽しいと思います。
実際に、教授のプロジェクトの一部を研究した学生の中には、自らが好き好んで始めた内容ではないことから、タスクは一向に進まず、先方からも愛想をつかれ、教授からは怒られるといった、最悪な状況に陥る方もいるようです。
これは単に一例に過ぎないことではありますが、
できるだけ、自ら研究テーマを考えて新規性を見出す、自分だけのオリジナル作品を創造すること、これこそ、大学院生としての本業だと思います。
研究テーマの決め方に悩んでいるようでしたら、こちらの記事をご参考ください⇓
まとめ
以上、「研究テーマを持たずに進学できる大学院ってあるのか」でした。
このサイトで常頃お話ししていることですが…
大学院では、「Aさんといえば〇〇の研究」、「Bさんは〇〇の研究」というように、その人が研究している内容=その人の特徴となります。
要は、研究テーマとは、自分のアバターのような存在です。
だからこそ、なんでもいいワケではない、ということです。
まずは自分が取り組んでみたいコト、そして、自分の代名詞になってもいいと思える内容であるかどうかも含めて検討されると、最高に気に入る研究テーマが見つけられると思います。