こんにちは、だるまんです。
大学院進学といえば、海外の大学院進学という道も選択肢の一つです。
国内での進学とは異なり、高いレベルの教育、該当する言語が上達できる、広い人脈ができる等、数え切れないほどのメリットがありますが、実際に海外進学ができる人というのは一握りだと思います。
その理由として挙げられるのは、一つや二つではないと思いますが、第一に「学費」や「生活費」等の留学費用であると、言えます。
そこで、お金をかけずに賢く海外の大学院へ進学をする方法について、お話しします。
質問内容
将来は海外で就職したいので、海外の大学院を視野に入れて受験を検討しています。調べてみると、案の定、学費の負担がとても大きく、やはり国内の大学院へ行くしかないのかと迷っています。どう思いますか?
だるまんの回答
海外留学のメリットとデメリット
まず、簡単に海外の大学院のメリットをあげると、
- 該当言語が上達する
- 学生ビザで長期滞在が出来る
- 世界中から集まる様々な国籍の学生との輪が広がる
- 場合によっては、卒業後に現地就職もできる可能性がある
といったことが言えます。
一方のデメリットとして、
- 学費が高い
- 高い言語力が必要
- 講義のレベルが高い
- 卒業後に現地就職できずに帰国するケースが多い
ということも言われています。
海外留学というのは、社会人になってからでは、なかなか訪れにくいチャンスでもあるので、その環境が作れるのであれば、ぜひ挑戦してほしいと、個人的には思います。
では、今回の本論、「お金をかけず、リスクを持たずに海外の大学院へ進学する方法」について共有したいと思います。
お金をかけずに海外の大学院へ進学する方法
一般的に、海外留学をするとしたら、私費留学をする方が圧倒的に多いと思います。
具体的には、貯金等の自己資金や家族からの経済的支援に加えて、国の奨学金制度を利用して月々約8万~12万円程度の奨学金を給付してもらい、現地で多少のアルバイトをする、という方法で学費工面をしながら、通学されているという話を聞いています。
このような選択肢もありですが、下記の3つの方法なら、より節約して、自分のお金を極力使わずに、海外の大学院へ進学をすることは可能です。
その方法とは、
- 海外政府主催の奨学金制度にエントリーして大学院進学する
- 修士課程は日本の大学院を卒業後、教授からの推薦書をもって博士課程から海外へ進学する
- 修士・博士課程は日本の大学院を卒業、海外の大学院研究室へ研究留学する
それぞれについてお話しします。
1.海外政府主催の奨学金制度にエントリーして大学院進学する
諸外国・地域の政府または政府関係団体では、その国・地域の大学院へ留学する日本人を対象に奨学金制度を実施しており、これを「外国政府等の奨学金」といいます。
日本学生支援機構(JASSO)が毎年、募集要項の情報公開をしており、さまざまな国からの要項を各自で確認をすることが可能です。
この募集に通過できた場合、学費のみならず、渡航費や生活費、研究費等まで幅広い学資支援を受けることができます。
アメリカやイギリスのみならず、ヨーロッパ圏、東南アジア圏等、選択肢は非常に広がりますので、募集要項で該当するものを良く調べて、応募してみることです。
2.教授からの推薦書をもって博士課程から海外へ進学する
2つ目は、「修士課程は日本の大学院を卒業後、教授からの推薦書をもって博士課程から海外へ進学する」という方法です。
海外の大学院というのは、意外と人脈のネットワークでつながっています。
そのため、日本国内で修士課程を卒業した場合は、指導教授のつながりのある海外の大学院の教授へ紹介を通じて繋げてくださるケースが結構あります。
その国の、その大学院毎に様々な奨学金制度等も行われているので、実際につなげてもらえそうな現地の教授に協力を得て、奨学金情報などを得られると、奨学金利用での留学は確実だと言えます。
学費支援をどれくらい受けられるかは、その留学先によってもかなり異なってくることだとは思いますが、海外の大学院というのは、国によっては無料であったり、かえって給与をもらいながら学業に営めるケースも大いにあります。
このケースを利用する場合は、あくまで指導教授からの推薦書を持って、その大学院へ進学することになるので、修士課程時代に、教授からの信頼を置いて頂けるよう、在学期間中にはしっかり本業に取り組み、成果を出していくことです。
海外進学の希望の旨は、進学前の事前相談時に進路について相談を行い、いずれ、紹介をしてもらえるかどうか、事前に打診をしてみる必要はあると思います。
特に、博士課程で海外留学経験のある教授がこのケースには、人脈力を持っている傾向が高いので、一つの指標にして頂ければと思います。
3.研究留学をする
3つ目は「修士・博士課程は日本の大学院を卒業、海外の大学院研究室へ研究留学する」方法です。
大学院の学生としての留学ではないのですが、研究留学をするという方法があります。
条件は、博士課程卒業者の「日本人ポスドク」が申請できる「フェローシップ・研究助成」を活用して、海外の研究室へ規定期間中に留学をすることとなります。
その間の費用等はすべて給付されるため、場合によっては、家族同伴での留学も可能で、英語圏のみならず、ヨーロッパ圏も含まれるので、留学の幅が広がると言えます。
また、フェローシップに拘ることなく、資金力があるのであれば、海外の研究室へ直接、研究生として在籍させてもらえないか交渉をしてみることも可能です。
実際に、家族の海外転勤に伴い、そのような交渉を行って自ら研究生になった方もいます。
まとめ
以上、「お金をかけずに賢く海外の大学院へ進学をする方法」でした。
海外の大学院進学と言えば、現地学生も学生ローンで苦しんでいるというニュースを聞くほど、その学費の額には驚かされます。
留学生になるとしたら、生活費等も加わるので、その状況は切実だと思いますが、まったく方法がないかと言ったら、それはそうでもないと思います、やはり、ここは情報戦です。
自分一人で集めた情報だけで判断せず、アカデミアのことならアカデミアの人に聞いて、たくさんの情報、たくさんの方法を探って、答えが出るまで探し求めてみることです。
意外と、自分が知らなかった方法を知ったり、求めればその道が開かれることもあります。
何事も、簡単にあきらめないことです。