こんにちは、だるまんです。
大学院は大学に付属する形で設置されており、入学した大学を卒業した後、そのままエスカレート式で大学院に内部進学をする方もいれば、他の大学院へと外部進学をされる方もいます。
内部進学か、外部進学か検討される際に、それぞれ、どのようなメリットとデメリットがあるのか気になります。
そこで、今回は、大学院内部進学と外部進学のメリットとデメリットについて、お話しします。
質問内容
大学院進学を検討しています。現在、お世話になっているゼミの教授の研究室にそのまま内部進学をしようか、それとも、旧帝大に外部受験をしようか悩んでいます。それぞれのメリットとデメリットについて教えてください。
だるまんの回答
外部進学していいの?
2017年度の古いデータにはなりますが、文部科学省で公表されている大学院数を見てみると、
大学院を置く大学とは、国立は100%、公立は87%、私立は77%と、大学院を設置している大学が半数以上を大きく上回っていることがわかります。
このように、大学にはほとんど大学院が設置されている状況なので、大学のゼミがご縁で、そのまま所属大学の大学院へ進学を検討される方も多いですが、大部分は外部受験されることが多いです。
肝心なことは、この二つの選択肢のうち、どちらが自分に合っているのかを知るために、内部進学と外部進学のメリットとデメリットをまずは知る必要があります。
では、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
内部進学のメリット・デメリット
まず、内部進学のメリットを挙げると、
- 入学試験が面接のみの場合が多い
- 入学金が免除される可能性がある(大学による)
- 学部からお世話になっている教授なので関係性が既に出来ている
- 卒業後に母校にて就職しやすい
の4点があげられます。
一方、デメリットとして、
- 私立なら学費が高い
- 大学偏差値が低い場合、学歴改造にはなれない
- 業界が広がりずらい、ブレーンが偏りやすい
- 就職先の選択肢が限られてくる可能性が高い
の3点があげられます。
内部進学のメリットの中でも「教授との関係性が既に出来ている」というのは非常に大きな強みです。
大学院というのは、大学名ではなく、大学教授で選ぶことが大切なので、既に良好な関係性ができているのであれば、「円満な大学院生活を送れる基盤が既に整っている」と言っても過言ではない状況です。
また、学部卒で、尚且つ大学院まで卒業された場合、どの大学でも卒業生を重んじるので、いずれその大学の教員として戻る際には非常に有利であることが多いです。
将来、大学教員を目指されるようであれば、敢えて、内部進学をされることをおすすめします。
外部受験のメリット・デメリット
外部進学のメリットとして挙げられる点は、
- 学歴改造ができる可能性ある
- 関心のある分野の第一人者である教授を師事できる可能性がある
- 業界での人脈が広がる
- 就職先の選択自由度が高い
の4点になります。
一方で、外部進学のデメリットとは、
- 大学院受験勉強が必要
- 入学金免除制度はない
- 教授との関係性を一から構築していく努力が必要
- 卒業大学院への長期就職は難しい
と言えます。
デメリットというほどのことではない、外部受験なら当然のことでもあります。
ただ、あえて、内部受験との違いを視覚化すると言う意味では、上記に挙げたようなことが実際にあるので、それを踏まえて、外部受験が自分にもたらす影響を考えてみることです。
大学院受験はよく考えて
大学院受験校を決める際に、一般的には、大学の偏差値、知名度、研究規模の大きさ、教授の知名度や活動の幅等など、目に見える部分を比較して、社会的基準で大学院を決める方が多いですが、
実際には、内部にしろ外部にしろ、肝心なことはただ一つ、
大学院は、「大学名」で選ぶのではなく「教授」で選ぶべし
ということです。
上記に挙げたメリットやデメリットは目に見える部分での違いに過ぎず、それよりも肝心なことが、まさに「教授選び」なのです。
詳しくはこちらの記事に掲載していますので、ご参考ください⇓
まとめ
以上、「大学院とは、入学した大学の大学院に行くのが基本なのかどうか」でした。
内部進学と外部進学にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、人によってはメリットがデメリットにも、デメリットがメリットにもなると思います。
今回列挙した特徴をふまえて、ご自分にはどちらに合っているのかをよく天秤して頂き、社会の基準ではなく、自らの人生にプラスになる正しい選択をして頂ければと思います。