本記事では名古屋市立大学大学院看護学研究科看護学専攻の分野・倍率・学費・試験概要・過去問・スケジュールなど、受験全般について解説をします。
大学院の基本情報
専攻名 | 【公立】名古屋市立大学大学院看護学研究科看護学専攻 |
所在地 | 〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1 |
アクセス | 栄から栄26 「博物館」→「市立大学病院」下車 (乗車時間:約 25分) |
問い合わせ先 | 事務局学生課入試係 看護学研究科入試担当 TEL:052-853-8038/FAX:052-852-4641 大学公式サイト |
どのようなコースがあるの?
博士前期課程(修士課程2年)と博士後期課程(博士課程3年)があります。
取得できる資格は?
取得できる専門資格は下記のとおりとなります。
資格名 | 課程 | 領域 |
クリティカルケア看護専門看護師(CNS) | 修士 | 【専門看護師教育コース】クリティカルケア看護学 |
精神看護専門看護師(CNS) | 修士 | 【専門看護師教育コース】精神保健看護学 |
助産師 | 修士 | 【助産学領域】上級実践コース |
専攻領域とは?
領域は、下記のとおりに別れています。
- 健康支援看護学
- ケアシステム看護学
上記の領域が教育課程により下記の通り組織されています。
領域紹介はこちらに掲載されています。
試験概要
まずは募集要項の内容を抽出してみました。
募集要項
コース | 【看護学領域】 修士論文コース/専門看護師教育コース 【助産学領域】 修士論文コース/上級実践コース | 博士後期課程 |
授与学位 | 修士(看護学) | 博士(看護学) |
定員 | 24 名(看護学領域 12 名、助産学領域 12 名) | 5名 |
入学月 | 4月 | 4月 |
履修期間 | 2年 | 3年 |
選抜方式 | 一般選抜 | 一般選抜 |
出願資格審査 | 第1回目:令和3年7月14日(水)~7月20日(火) 第2回目:令和3年11月18日(木)~11月24日(水) | 令和3年7月14日(水)~7月20日(火) |
出願期間 | 第1回目:令和3年8月12日(木)~8 月19日(木) 第2回目:令和3年12月16日(木)~12月23日(木) | 令和3年8月12日(木)~8 月19日(木) |
試験日 | 第1回目:令和3年9月11日(土) 第2回目:令和4年1月22日(土) | 令和3年9月11日(土) |
合格発表 | 第1回目:令和3年9月22日(水) 第2回目:令和4年2月1日(火) | 令和3年9月22日(水) |
入学手続き | 第1回目:令和3年9月17日(金)~9月29日(水) 第2回目:令和4年2月中旬頃 | 令和3年9月17日(金)~9月29日(水) |
初年度納入金 | 1,199,800円 (入学金:332,000円、授業料535,800円) ※県内在住者:232,000円 | 1,199,800円 (入学金:332,000円、授業料535,800円) ※県内在住者:232,000円 |
昼夜開講制度 | あり | あり |
長期履修学生制度 | あり | あり |
教育訓練給付金 | なし | なし |
募集要項 | 令和3年募集要項 | 令和3年募集要項 |
※上記の内容は、過去の募集要項を参考にしています。新年度の募集要項は公式サイトにてご確認ください。
試験倍率は?
残念ながら、入試データが公表されておらず、算出することができませんでした。
試験科目は?
試験科目は下記のとおりとなります。
| 英語 | 専門 | 小論 | 面接 |
修士課程(一般選抜) | – | – | 〇 | 〇 |
博士課程(一般選抜) | 〇 | 〇 | – | 〇 |
試験時間 | 90分 | 90分 | 90分 | – |
辞書(電子辞書は不可)1冊の持ち込みを許可。
試験対策に関する記事はこちらにまとめています。筆者がおすすめする教材もご紹介しているのでご参考ください。
受験にお役立ち情報
大学院説明会はいつ?
大学院説明会は、毎年7月と11月、2回開催されています。
オープンキャンパス | 第1回目:令和3年7月3日(土曜日) 13:00~16:00 第2回目:令和3年11月12日(金曜日)18:00~20:00 |
内容 | 18:00~18:10 挨拶・看護学研究科の紹介 18:10~18:30 大学院入試について 18:30~18:50 大学院入学後の学修について 18:50~19:00 奨学金等の経済的支援について 19:00~19:10 分野別教員紹介 19:15~20:00 分野別相談 |
申込 | 要 |
詳しくはこちら
事前面接は必須?
募集要項によると、専門看護師コース受験希望者と博士後期課程受験者のみ必須ですが、可能であれば、事前面接を自らお願いして受けさせてもらうことをおすすめします。
教員の連絡先は公式サイトの教員連絡先ページもしくは募集要項に掲載されています。
事前面接の取り組み方はこちらにまとめています↓
過去問取寄せ方法は?
過去問は大学事務局での閲覧が可能です。
募集要項の取寄せ方法は?
募集要項は、公式サイトから閲覧することは可能ですが、出願の際には募集要項の冊子を郵送請求にて取寄せて使用することとなっています。
詳しくはこちら
よくある疑問
働きながら通える?
働きながらの進学をするには、下記の制度を利用する方法があります。
- 昼夜開講制度を利用する
- 長期履修制度を利用する
この制度を利用するには、事前に志望先の教授との相談のうえでのこととなりますので、事前面接の際には必ず相談をされることです。
※ただし、助産師コース進学者はこの制度を利用することは不可となっています。
昼夜開講制度とは?
土日や平日夜間に授業や指導を行う制度のことを、昼夜開講制といいます。
名古屋市立大学では、平日に6時限(17時50分~19時20分)、7時限(19時30分~21時00分)を設定し、必要に応じて土曜日にも開講し、2年間で修了できるように開講しています。
この制度を利用するには、事前に志望先の教授への相談が必要となりますので、事前面接の際には必ず相談をされてみることです。
長期履修制度とは?
長期履修制度では、修業年限を延長して働きながら進学することが可能です。
例えば、修士課程2年が標準修業年限ですが、それを3年または4年に延長することができます。
長期履修制度の入学枠があるわけではなく、出願時に希望者は申請することとなります。
希望される方は早めに教授にご相談をすることですので、事前相談の場で教授に相談すべき事柄のひとつとなります。
詳しくは募集要項に掲載されています。
長期履修制度についてはこちらの記事にまとめています↓
学費はどれくらい?
学費は、下記の通りとなります。
修士課程(2年) | 博士課程(3年) | |
入学金 | 332,000円 ※県内在住者:232,000円 | 332,000円 ※県内在住者:232,000円 |
学費/年 | 535,800円 | 535,800円 |
合計 | 1,403,600円 ※1,303,600円 | 1,939,400円 ※1,839,400円 |
これ以外にも、入学後に教科書代、研究室毎に回収する慶弔費やお茶代などがかかります。
奨学金制度はある?
下記の奨学金が紹介されています。
詳しくはこちら
奨学金には、学校卒業後に返還が必要な「貸与型」と返還が不要な「給付型」があります。
給付型は基本的に競争率が高いので、早めの準備でエントリーすることをおすすめします。
また、授業料免除制度やその他の学生経済支援がありますので、関心のある方は、下記窓口にご相談をしてみることです。
子育て中でも大丈夫?
子育て中で大学院進学されている方はおり、どの大学院でもある程度の理解と協力は頂けると思いますが、育児をサポートしてもらえる家族や周囲の態勢を整えておく必要はあります。
入試担当者や学校説明会へ参加された際もしくは事前面接時に、子育てでの修業が可能かどうかを質問してみると良いと思います。
2・3流大卒でも合格できる?
卒業学歴関係なく、希望されるようであれば合格は十分可能、ぜひ、挑戦して頂きたいです。
学士がなくても進学できる?
基本的には学士が必要な大学院ではありますが、学士がない場合に大学院志願をする方法があり、下記の2つの方法が検討余地となります。
- 出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
- 学位授与機構で学位を取得する
- 学士を取得してから大学院受験をする
出願資格認定審査を受けて大学院受験をする
大学院受験では、学士がない方の受験者を対象に「出願資格認定審査」を行っており、一般受験前にこの審査を受けて通過できた場合、学士がなくても大学院受験をすることが可能です。
詳しくはこちらの記事にまとめています↓
学位授与機構で学位を取得する
必要単位を集めて学位授与機構で「看護学」の学位を取得する方法があります。
こちらの記事で学位授与機構での学位取得方法を紹介しています↓
学士を取得してから大学院受験をする
大学の3年生編入または通信大学で学士を取得してから大学院受験をするという方法もあります。
看護教員になることを希望される方にとっては、学士の学歴も就職の際に大事な評価要素になりますので、時間と労力とお金はかかりますが、こちらの道は将来的にもおすすめです。
問い合わせ先
不明な点は躊躇することなく問い合わせをしてみることです。
まとめ
以上、名古屋市立大学大学院看護学研究科看護学専攻の受験全般の解説でした。
名古屋市立大学は、働きながらの進学を大いに支援しており、修士課程の試験は、CNSや助産、論文コース関係なく、面接と小論のみとなっており、受験生の負担をかなり配慮している大学院です。
今すぐ大学院進学をと思われた際には、おすすめできる進学先です。
受験校に検討されてみては如何でしょうか。