【看護大学院受験】文系大卒でも、医療経験なしでも、看護師からでもなれる認定遺伝カウンセラー(CGC)って何?【認定遺伝カウンセラー(CGC)】

だるまんの勝ち組コーチング

こんにちは、だるまんです。

看護学学生の卒業後の進路や看護師で転職を考えている方におすすめしたい「認定遺伝カウンセラー」という資格について解説をします。

いまのところ、あまり知られていない資格ではありますが、今後、活躍を期待されているエキスパート職のひとつです。

認定遺伝カウンセラーは医療職のひとつでありながら、卒業大学の分野や社会人経験は問われないので、大学4年生で進路に迷っている方、看護師で転職を考えている方、ぜひ最後までお読みいただき、進路選択の参考にして頂ければと思います。

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認定遺伝カウンセラー®とは?

認定遺伝カウンセラーとは、「遺伝医療を必要としている患者や家族に適切な遺伝情報や社会の支援体勢等を含む、さまざまな情報提供を行い、心理的・社会的サポ-トを通して当事者の自律的な意思決定を支援する保健医療・専門職」です。

認定遺伝カウンセラーは、日本遺伝カウンセリング学会日本人類遺伝学会が共同認定する資格です。

そのため、国家資格ではなく、団体資格となります。

5年毎の資格更新が必要

認定期間は5年間なので、更新する場合は、更新申請と更新料が発生します。

更新料:30,000円

認定遺伝カウンセラー®はどこで働くの?

認定遺伝カウンセラーは、臨床実践であれば医療機関に属して働く方がいます。

医療機関によって、認定遺伝カウンセラーの配置先や業務内容が異なりますが、多くの場合、「遺伝診療部などの遺伝医療専門部署」や「遺伝医療専門部署以外の外来・病棟」で勤められているようです。

また、博士課程進学後、遺伝子医療関連の分野で指導者として大学教員を目指すという道もあります。

認定遺伝カウンセラー®資格取得をするには?

認定遺伝カウンセラーになるためには、両団体が認定している大学院養成校を卒業後、認定試験に合格することで資格を取得することができます。

大学院認定遺伝カウンセラー養成課程(修士課程2年)卒業

遺伝カウンセラー試験受験(毎年9月頃):筆記試験・面接試験

合格後、認定遺伝カウンセラー授与

また、認定遺伝カウンセラーの資格試験受験要件のひとつに、「日本遺伝カウンセリング学会もしくは日本人類遺伝学会の会員歴が2年以上継続していること」が必要となるので、大学院入学後には、入会が必要となります。

認定遺伝カウンセラーになるためにかかる費用は?

①大学院修士課程2年の学費、②認定遺伝カウンセラー受験費用、③団体入会費、④過去問費等があります。

項目金額
大学院修士課程国立:入学金282,000円 授業料535,800円/年
公立:入学金282,000円 授業料535,800円/年
私立:入学金200,000~500,000円 授業料約1,000,000円/年
資格受験費用受験手数料:30,000円
認定手数料:10,000円
団体年会費日本遺伝カウンセリング学会:10,000円
日本人類遺伝学会:10,000円
※資格試験受験までに2年間会員である必要があります。
試験過去問3,000円
※資格更新料(5年毎に更新)30,000円
合計1,416,600~2,563,000円

2年間で約150万円ほどがかかると推測されますが、大学院卒業の学位と共に専門資格を取得できるので、価値のある自己投資になれると思います。

養成課程への入学要件とは?

認定遺伝カウンセラー養成課程には、大学卒業の学士取得者であることが要件になるので、野問わず大学卒業見込み者・大学卒業者は受験が可能です。

そのため、認定遺伝カウンセラー養成課程に進学される方々には、看護師、保健師、助産師などのメディカルスタッフや、臨床心理士、社会福祉士、薬剤師、 栄養士、臨床検査技師などのコメディカル・スタッフ、また生物学・生化学などの遺伝医学研究者、その他の人文・社会福祉系などの他分野からの専門職の方々が進学されています。

職歴がなくても進学できるので、大学4年生の受験も可能です。

また、学士保有者はない場合、大学院では学士と同等の受験資格があるか審査をする「出願資格審査」を受け、通過した場合、受験資格を得ることができるので、関心のある方はぜひ挑戦をしてみてほしいと思います。

遺伝看護専門看護師(CNS)と何が違う?

看護大学院に設置されている「遺伝看護専門看護師(CNS)」がありますが、認定遺伝カウンセラーとは何が違うのかについてふれておきます。

遺伝看護専門看護師(CNS)も認定遺伝カウンセラー(CGC)も歴史の浅い資格であるため、就職先となる医療機関では、資格取得者の活躍の場は発展途上にあるので、これから確実により広がっていくことと思われます。

加えて、遺伝子分野における専門資格取得者を採用する医療機関が少ないこと、医療機関によって配属先や業務内容が異なり、現時点で両者の違いを明確に定義することは難しい状況にあるようです。

ただし、遺伝看護専門看護師(CNS)は看護師免許取得者であることが必須なので、看護ケアの提供という点が大きな違いだと言えます。

現時点で言える違いをまとめてみます。

遺伝看護専門看護師(CNS)認定遺伝カウンセラー(CGC)
資格主催団体看護協会日本遺伝カウンセリング学会
日本人類遺伝学会
資格取得要件大学院養成課程卒業(修士)
看護師免許
臨床経験3年以上
大学院養成課程卒業(修士)
主な就職先医療機関
(大学院博士課程進学の道もあります)
医療機関
(大学院博士課程進学の道もあります)
配属先遺伝診療部などの遺伝医療専門部署
遺伝医療専門部署以外の外来・病棟
遺伝診療部などの遺伝医療専門部署
遺伝医療専門部署以外の外来・病棟
業務内容遺伝医療に関する臨床実践
遺伝的課題を有する患者・家族へのケア
多職種・多領域への調整
遺伝医療に関する臨床実践

認定遺伝カウンセラー®養成校一覧

認定遺伝カウンセラー養成課程のある大学院は、全国に25カ所あります。

大学院名領域公式サイト
【国立】札幌医科大学大学院医学研究科修士課程遺伝カウンセリングコース公式サイト
【国立】東北大学大学院医学系研究科医科学専攻
公衆衛生・遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【国立】岩手医科大学大学院医学研究科臨床遺伝学科遺伝カウンセリング学専攻
(遺伝カウンセラーコース)
公式サイト
【私立】北里大学大学院医療系研究科 医科学専攻修士課程
遺伝カウンセリング養成プログラム
公式サイト
【私立】自治医科大学大学院医学研究科修士課程・臨床連携科学・
遺伝カウンセラー養成コース
公式サイト
【私立】お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 ライフサイエンス専攻 
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【私立】東京女子医科大学大学院先端生命医科学専攻 遺伝子医学分野
遺伝カウンセリング専門課程
公式サイト
【私立】昭和大学大学院保健医療学研究科 保健医療学専攻 博士前期課程
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【国立】東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 修士課程医歯理工保健学専攻
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【私立】国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科・保健医療学専攻修士課程 
遺伝カウンセリング分野
公式サイト
【国立】千葉大学大学院医学薬学府 修士課程医科学専攻社会医学コース公式サイト
【私立】順天堂大学大学院医学研究科 医科学専攻(修士課程)
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【国立】新潟大学大学院医歯学総合研究科医科学専攻修士課程・
遺伝カウンセリングプログラム
公式サイト
【国立】金沢大学大学院金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 医科学専攻
(修士課程)遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【国立】信州大学大学院医学系研究科修士課程医科学専攻
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【国立】京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 専門職学位課程
遺伝カウンセラーコース
公式サイト
【公立】京都府立医科大学大学院京都府立医科大学大学院 医学研究科医科学専攻
修士課程 遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【私立】近畿大学大学院総合理工学研究科 理学専攻
遺伝カウンセラー養成課程
公式サイト
【国立】大阪大学大学院大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【私立】川崎医療福祉大学大学院医療福祉学研究科 医療福祉学専攻修士課程
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【私立】藤田医科大学大学院保健学研究科保健学専攻修士課程臨床検査学領域
遺伝カウンセリング分野
公式サイト
【国立】鳥取大学大学院鳥取大学大学院医学系研究科医科学専攻公式サイト
【国立】広島大学大学院医系科学研究科 博士課程前期
総合健康科学専攻 遺伝カウンセラー養成コース
公式サイト
【国立】長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻
遺伝カウンセリングコース
公式サイト
【国立】熊本大学大学院保健学教育部保健学専攻 遺伝カウンセリングコース公式サイト

問合せ先

認定遺伝カウンセラー資格試験については、認定遺伝カウンセラー制度委員会が取りまとめていますので、疑問点等問い合わせをされる場合は、下記へお問い合わせをしてみてください。

問合せ先

認定遺伝カウンセラー制度委員会事務局
■住所:〒100-0003東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル毎日学術フォーラム 内
■Email:jbgc-info@mynavi.jp
■電話番号:03-6267-4550
■FAX番号:03-6267-4555

まとめ

認定遺伝カウンセラーは、医療関連の資格の中では比較的新しい資格のひとつです。

まだ知られていない資格でもあり、これから期待もされている分野でもありますので、ご関心のある方はぜひ挑戦をしてほしいと思います。

認定遺伝カウンセラーについての資料はそれほど多くはないですが、おすすめできる資料がありますので、載せておきます、ご参考ください。

参考資料

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