【お悩み相談#20】全国の看護系大学院で、最も安い学費で専門看護師(CNS)になる方法は?【大学院進学 学費 専門看護師(CNS) 】

お悩み相談

こんにちは、だるまんです。

看護師のキャリアアップのひとつとして、専門看護師(CNS)という資格がありますが、資格取得には、養成課程のある看護系大学院の修士課程への進学が必要不可欠です。

とはいえ、進学となると、その学費の負担がそれなりにあるもの、検討しなおす方もいるのではないかと思います。

そこで、専門看護師取得を目指す方に必見の有益情報、どうしたら最も安い学費で専門看護師になれるのか、についてお話しします。

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質問内容

相談者
相談者

専門看護師に憧れています。大学院進学が必要と聞いて調べたら、結構学費が高くてびっくりしました。学費を抑えて進学できる方法はないでしょうか?

だるまんの回答

大学院の学費はいくら?

まず、一般的に、大学院進学に係る費用の違いについてお話しします。

専門看護師養成課程のある国公私立大学院の学費を列挙してみました。

国立大学大学院公立大学大学院私立大学大学院
入学金282,000円564,000円
(大学所在地と同地域の者は半額)
300,000円
授業料535,800円/年535,800円/年800,000円/年
施設設備費200,000円/年
実習費50,000円/2年次のみ200,000円/年
合計1,353,600円1,685,600円2,700,000円

※私立大学院については学校ごとに学費にかなり差がありますので、参考までです。

上記に列挙した学費の合計額から、国立>公立>私立の順で学費が安いことは一目瞭然です。

だとしてもやはり最低限、約140万円程度の学費はかかることがわかります。

いくらキャリアアップだとは言え、学費負担は決して少なくないものです。

そこで、ここからより負担を減らせる究極な方法3点を考えてみましたので、お話しします。

学費を減らす方法 第3位

第3位の方法は、「働きながらの進学をする」ことです。

基本的には資格取得コースの場合は臨床実習があるので、体力的時間的なことを踏まえて、フルタイム学生での進学をすすめられることが多いです。

とはいえ、実際、専門看護師の取得を目指す方というのは、社会人であることの方が圧倒的に多いわけで、そういう状況も加味して、修業支援をしている大学院は意外とあるものです。

臨床実習は日中に行われますが、

それ以外の履修時間を平日夜間や土曜日開講、研究指導も時間調整可能、場合によっては電子メールやオンライン通話、大学院よってはオンラインやオンデマンド授業

などで対応しています。

このような支援のある大学院の目印は、「昼夜開講制度」という制度を取り入れいる大学院です。

この制度を取り入れているかどうかを学務課の方へ問い合わせ、公式サイトから確認することが可能です。

フルタイム学生進学ではなく、職場への理解を頂いたうえで働きながらの進学をすることで、一定の収入は途切らせないことは、マイナスを作らないことなので、大学院に通いながら学費を稼げる、要は学費を減らすこともつながります。

学費を減らす方法 第2位

学費を減らす方法第2位は、厚労省が行っているキャリアアップ支援の制度「教育訓練給付金制度」の「一般教育訓練」を活用する方法です。

「教育訓練給付金」の「一般教育訓練」に適用された養成課程に入学された学生で、ある一定条件を満たした場合、支払った学費の20%(最大10万円)が給付されます。

つまり、最大10万円が給付されるということです。

たかが10万円…かもしれませんが、されど10万円です。

国立大学であれば、約140万円の学費が約130万円になるということなので、少しは足しになると言えます。

この制度が現在適応されている大学院は下記の大学院です。

  • 【国立】山形大学大学院
  • 【国立】千葉大学大学院
  • 【国立】京都大学大学院
  • 【公立】札幌市立大学大学院
  • 【公立】岩手県立大学大学院
  • 【公立】福島県立医科大学大学院
  • 【公立】茨城県立医療大学大学院
  • 【公立】埼玉県立大学大学院
  • 【公立】新潟県立看護大学大学院
  • 【公立】山梨県立大学大学院
  • 【公立】兵庫県立大学大学院
  • 【私立】日本赤十字北海道看護大学大学院
  • 【私立】北海道医療大学大学院
  • 【私立】日本赤十字秋田看護大学大学院
  • 【私立】自治医科大学大学院
  • 【私立】東京医療保健大学大学院
  • 【私立】国際医療福祉大学大学院
  • 【私立】聖路加国際大学大学院
  • 【私立】東京女子医科大学大学院
  • 【私立】武蔵野大学大学院
  • 【私立】日本赤十字豊田看護大学大学院
  • 【私立】四日市看護医療大学大学院
  • 【私立】鈴鹿医療科学大学大学院
  • 【私立】大阪医科薬科大学大学院
  • 【私立】兵庫医療大学大学院
  • 【私立】山陽学園大学大学院
  • 【私立】日本赤十字広島看護大学大学院
  • 【私立】日本赤十字九州国際看護大学大学院

※こちらの情報は2022円4月現時点での情報です、最新情報は「検索システム」にてご確認ください。

学費を減らす方法その3

学費を減らす方法第1位は、厚労省が行っているキャリアアップ支援の給付制度「教育訓練給付金制度」の「専門訓練給付金」を活用する方法です。

「教育訓練給付金」の「専門教育訓練」に適用された養成課程には学費の70%(年額最大56万円)が給付されます。

つまり、修士課程2年間なら最大112万円が給付されるということです。

112万円の内訳

専門実践教育訓練の受講中は支払った経費の50%、年間40万円を上限とし2年間の上限額は80万円です。また専門実践教育訓練の修了後、資格取得をし、かつ修了した日の翌日から1年以内に被保険者として雇用された場合は、支払った経費の70%が支払われます(上限額112万円)。(四日市看護大学公式HPより)

ただし、雇用保険状況の条件があることと、資格取得後は資格を活かした就業をすることが必須となります。

この制度が現在適応されている大学院は下記の大学院です。

ご覧の通り、この制度を適応しているのは、私立大学の上記2校しかない現状ですが、学費を算出してみると、国立よりも安く通える可能性が高いことがわかります。

大学院名学費合計額給付金
愛知県医科大学大学院入学金300,000円 
授業料600,000円/年 
教育運営費100,000円/年
1,700,000円最大112万円
四日市看護大学大学院入学金200,000円 
授業料750,000円/年 
教育充実費150,000円/年
2,000,000円最大112万円

通学できる圏内の方であれば、検討しない道はない、と思います。

結局、どの方法が一番いいの?

ランキング1位にあげた「専門教育訓練給付金」が適用されている大学院へ進学する!

が、最も学費を抑えて進学できる方法と言えますが、現状2校しかないため…最も平均的に、受け取れる恩恵として、

  1. 国立大学院へ進学をして働きながらの進学を目指す
  2. 「教育訓練給付金」を狙う

のどちらかが今のところ言える、学費を安くする方法だと言えます。

教育訓練給付金制度については厚労省の教育訓練給付制度とはをご覧ください。

まとめ

以上、「一番安い学費専門看護師(CNS)になる方法は?」でした。

社会人にとって大学院進学にかかる学費の負担は決して少くないものですが、決して方法がないわけではないです。

今回お伝えした情報は、筆者が知る限りの方法なので、志望先の学務課の方にご相談したり他サイトではもっと有益な情報を得られるかもしれないです。

少しでも負担を小さくできる方法を筆者も模索して発信していますので、これからもまた新たな情報があれば、お届けいたします。

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