こんにちは、基礎韓国語「オソオセヨ」のだるソナです。
ハングル文字と言えば、丸や棒など記号のような文字の組み合わせのようにみえますが、文字の成り立ちには、陰陽五行説と関係があるといわれています。
具体的に、どのように関係しているのでしょうか?
ハングルと陰陽五行説の関係
韓国語というと、さまざまな記号の組み合わせのような文字を使いますが、これを「ハングル」と言います。
日本語で言うならば、日本語の文字には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」があるのと同じです。
そして、このハングル文字には「陰陽五行説」の要素が多く含まれているのですが、どうやってこの陰陽と五行を文字に盛り込んだのかを見ていきたいと思います。
陰陽五行説「天地人説」

「ハングル」とは、母音と子音の組み合わせによって、文字が成り立つことができます。
これを日本語に例えるならば、
「か行」と母音の「い」を組み合わせれば、「き」になるのと同じことです。
そして、ハングルには、
- 基本母音:아、야、어、여、오、요、우、유、으、이
- 合成母音:애、 얘、 에、 예、 와、 왜、 외、 워、웨、위、의
このように、ハングルの基本母音が10文字と合成母音11文字あり、
これらの「母音」は、「陰陽五行説」にある「天地人」という思想をかたどって創られたといわれています。
具体的には、まるちょんは天、つまり太陽や空、横棒は大地、縦棒は人を表しています。

この3つがそれぞれに組み合わさってハングルの母音となっています。
確かに、図で見れば、納得できる部分はありますよね。
この3つの記号の組み合わせ方は3種類あると言われているので、順にご紹介します。
組み合わせ ①天と人

まず、「天と人の組み合わせ」です。
では、太陽は東から上り西に沈むため、
- 人の右にある太陽は陽母音
- 人の左側にある太陽は陰母音
となります。
この組み合わせにより、「天+地」で創られる文字は4種類あります。
- 「아」
- 「야」
- 「어」
- 「여」
です。
これを隠か陽かで分けると、
- 「아」:陽母音
- 「야」:陽母音
- 「어」:陰母音
- 「여」:陰母音
となります。
組み合わせ ②天と大地

二つ目は、「天と大地の組み合わせ」です。
この組み合わせでは、
- 大地よりも上にある太陽は陽母音
- 大地よりも下にある太陽は陰母音
となります。
この「天と大地の組み合わせ」で出来る文字も4種類あります。
- 「오」
- 「요」
- 「우」
- 「유」
です。
これを隠か陽かで分けると
- 「오」:陽母音
- 「요」:陽母音
- 「우」:陰母音
- 「유」:陰母音
となります。
組み合わせ ③大地と人
最後は、「大地と人の組み合わせ」です。
この組み合わせで出来る文字は、ひとつしかありません、「ㅢ」です。
基本母音ではないのですが、
これは得に陽母音や陰母音という区別はない文字です。
組み合わせのない母音
上記3種類以外に、組み合わせせずに単独で成り立っている母音があります、「으」と「이」です。
これは、文字からして、「으」は大地、「이」は人を意味しています。
陽母音と陰母音の違いってなぁに?
記号の組み合わせの話は以上なのですが、少し補足させてください。
組み合わせ①と②にあった、陽母音と陰母音の違いは、「発音の音」に違いがあります。

陽母音は「아(a)」「야(ya)」「오(o)」「요(yo)」のように明るくて軽やかな音、
陰母音は「어( ɔ )」「여(y ɔ )」「우(u)」「유(yu)」のように暗くて重たい音、
となっています。
これを知ると、記憶に残り、覚えやすいのではないかと思います。
本日の学習ポイント
本日の学習ポイントをまとめました。