こんにちは、だるまんです。
今回は、精神・精神専門看護師(CNS)を志望される方向けに、大学院の小論文・専門試験の過去問、受験経験者からの情報をもとに、頻出用語を抽出してみました。
用語一覧は記事の最後に載せています。
質問形式
まず、よく出題する形式を下記に挙げておきます。
精神看護学の出題傾向
精神看護専攻の試験は、論文コースにしても、CNSコースにしても、用語の「定義」と「それに関する必要な看護」、事例提示があり、病態を踏まえたアセスメントと必要看護援助が問われる印象があります。
ある疾患が出題され、看護師としての専門知識と実践力を問われていると思います。
ここでいう「ある疾患」には、傾向があって、新しい疾患や希少な疾患ではなく、「統合失調症」「うつ病」「双極性障害」「強迫性障害」など、看護国家試験に出てくるような広く知られている疾患が多く扱われているように感じます。
倫理的問題や家族支援といった視点での問われ方をすることもあるので、用語一つにおいて、多角的な視点で考える学習方法が必要だと思います。
また、近年どの分野での「チーム医療」「地域と病院の連携」がキーワードになっています。
試験対策用語
抽出した単語の中から特に頻出の10点と、その回答ヒントとなる資料や雑誌を紹介します。
① 精神保健福祉法
精神保健福祉法の細かいところを問われるというよりは、「説明しなさい」という問われ方のほうが多いようです。
② 統合失調症
最も頻出度の高い疾患です。
症状を始めとして、事例や下記にあげる用語と併用して出題されることが多いようです。
例えば、「統合失調症患者の地域生活移行支援」「統合失調症患者の退院支援」「統合失調症患者家族への看護援助」という感じです。
地域生活移行支援
近年、厚労省で「地域移行」に関する取り組みに力を入れています。
精神領域では、長期入院患者の地域移行支援への取り組みがされており、過去問からも、この類の出題は多いようですので、この用語は要チェックです。
長期入院・退院支援・地域移行・ACT(包括型地域生活支援)・アウトリーチ・看看連携などがキーワードとなっています。
就労支援
精神障害者の就労支援は、近年、訪問看護による看護援助が話題になっています。
③ 防衛機制
「言葉の定義をしなさい」と問われることがあります。
リカバリ
「言葉の定義をしなさい」と問われることがあります。
ストレングスも問われることがありますので、セットで覚えておくとよいと思います。
治療法
「認知行動療法」「自律訓練法」「作業療法」「グループ治療」など、精神疾患の治療法について、「説明しなさい」と問われることがあるようです。
特に、認知行動療法は頻出しているようですので、要チェックです。
身体拘束
「身体拘束」については、最近、メディアがニュースにしていることが多く、関心が高い事柄です。
試験では、その倫理問題や課題、看護師の支援などが問われることがあります。
家族支援
精神障害者の家族の課題、看護援助について問われることがあります。
プラスアルファ
頻出ではないですが、他分野では新型感染症コロナに絡めて「コロナによる健康課題」や「必要とされる看護」について出題している学校もあります。
また、CNSの場合は、分野限らず、専門看護師の役割はよく問われる試験問題です。
用語一覧
頻出用語一覧はこちらです。
まとめ
新しい用語よりは、既存にある看護基礎知識を問われる問題の方が多いように感じられますが、時折、新しい用語説明を出題されることもあるようなので、深堀はせずとも、広く概要は知っておく必要はあると思います。
情報誌「精神看護」のバックナンバー目次を見ると、最近話題になっているキーワードを知るのに役立つと思います。
「目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。そこに近道はない。」と、マイケルジョーダンは言っていました。
大変だとは思いますけど、今しかないチャンスだから、必ずこの努力をご自分のものにすることです。