こんにちは、だるまんです。
今回は、成人看護・がん専門看護師(CNS)を志望される方向けに、大学院の小論文・専門試験の過去問から、受験経験者からの情報をもとに、要チェック用語を抽出してまとめてみました。
下記に用語一覧を載せています。
質問形式
まず、よく出題する形式を下記に挙げておきます。
- ~の定義を説明しなさい
- ~の意義を述べなさい
- ~と~の違いを述べなさい
- ~の看護師の役割とは?
- ~の課題と対策を述べなさい
- ~を踏まえて、あなたの経験を述べなさい
- 必要な看護を述べなさい
出題傾向
成人看護学の試験は、論文コースもCNSコースも、定義を述べる問題より、事例を用いた出題が多い傾向があると感じます。
特に、がん専門看護師(CNS)コースの試験は、事例が出題され、アセスメント、病態の知識、必要な看護援助、など専門知識が問われる問題が多いと思います。
「がん」関連の出題がもっとも多いようですが、それ以外に、「終末期ケア」「手術や救急時のケア」に関する問題もでているようです。
試験対策用語
頻出用語の中でも頻出な用語10点とそれにちなんで、参考となる資料と雑誌を紹介します。
① アドバンス・ケア・プランニング
アドバンスケアプランニングは、Advance Care PlanningことACP、日本では「人生会議」と訳されています。多くの分野で試験用語として採用されている用語です。
試験では、「定義(意味)」「看護師の役割」が問われることがあります。
② 死因1位:がん
「がん」が死因1位である理由が問われたり、「がん」の部位別死因第5位までを問われることがあります。
時にグラフが提示され、「この線の死因は何ですか」と問われることもあります。

③ がん関連症状・治療関連
がんに関連する「皮膚障害」「せん妄」「呼吸困難」などの症状、薬物療法、放射線治療、がん化学療法、分子標的治療、免疫細胞治療などのがん治療に関することも問われることがあります。
④ 緩和ケア
頻出用語です。合わせて「早期からの緩和ケア」と「緩和ケアチーム」についても要チェックです。
下記のように問われることがあります。
- 緩和ケアの特徴
- 緩和ケアの定義
- 緩和の看護介入の特徴
- 緩和ケアの重要性
- 早期緩和ケア導入の重要性
- 緩和ケアにおけるチーム医療
⑤ 意思決定
「意思決定」に近い用語として、「人生会議」があること、終末期に纏わる「エンド・オブ・ライフ」、「グリーフケア」などの用語も一緒についてくることがポイントです。
「意思決定」という用語は、下記のような対象において問われることがあります。
- がん治療における患者の意思決定
- 退院予定の患者と家族の意思決定
- 終末期における意思決定
- 慢性疾患をもつ患者さんの意思決定
- 高齢者患者の意思決定
⑥ トータルペイン
「全人的苦痛」ともいいます。
「トータルペインの4側面を説明しなさい」「緩和ケアを提供する重要性をトータルペインの用語を用いて説明せよ」などが問われることがあります。
⑦ AYA 世代
AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)の略語です。
「AYA世代のがん患者の特徴」や「AYA世代のがん患者への支援」「AYA世代のがん患者が抱える課題」などが問われることがあります。
⑧ がん対策基本法
がんに関する制度「がん対策基本法」「がん対策推進基本計画」の内容は、具体的な取組みや全体の概要、現課題などが問われることがあります。
⑨ チーム医療
近年、「チーム医療」「チームアプローチ」という言葉がよく使われています。
成人看護では、「緩和ケアチーム」「糖尿病チーム」「救急医療チーム」「呼吸ケアサポートチーム」等など、さまざまなチーム医療が行われているので、要チェックです。
「〇〇のチーム医療における看護師の役割」が問われることがあります。
⑩ 生活習慣病
生活習慣病の中でも、特に、重症化予防への支援が問われることがあります。
まずは、国、自治体の取り組みを知り、看護師としてできる支援まで把握しておくことです。
用語一覧
頻出用語はこちらにまとめています。
まとめ
これは、大学院の過去問から、受験経験者からの共通した情報、頻出度の高い用語を抽出してまとめています。
医療に限らず生活にも通用する用語です。
受験だけに限らず、今をいきる時代の一人として知るべく基本常識ともいえる内容です。
今をきかっけに自分のものにして受験に、暮らしに、役に立てていただけると幸いです。