こんにちは、だるまんです。
今回は、地域・地域専門看護師(CNS)を志望される方向けに、大学院の小論文・専門試験の過去問、受験経験者からの情報をもとに、頻出用語を抽出してみました。
用語一覧は、記事の最後に載せています。
質問形式
まず、よく出題する形式を下記に挙げておきます。
地域看護学の出題傾向
地域看護学は支援対象者の層の幅が広いので、試験出題の範囲も広範囲となっている印象です。
中でも多く出題されている分野は、「地域ケアシステム関連」「健康増進関連」「社会問題(虐待、ひきこもり、ストレス、高齢社会等)関連」です。
定義のみの説明を求められるだけでなく、それを掘り下げて、「〇〇の根拠とは?」、「〇〇の制度の〇〇の部分について述べなさい」など、ピンポイントの事柄を問われる記述が多いように感じます。
その対象となる事柄は、看護国家試験の出題範囲にあるレベルであることが多いようなので、基礎の復習にプラスして、法制度や支援の根拠となる背景や制度の詳細まで確認しておく必要があるかなと思います。
CNSの試験では、事例が出題されますが、アセスメントや病態生理が問われる問題ではなく、事例のキーワードについての定義やその制度の背景、そこで考えられる課題などの記述を求められる傾向があるように感じます。
試験対策用語
抽出した単語の中から特に頻出の10点と、その回答ヒントとなる資料や雑誌を紹介します。
地域包括ケアシステム
「システムの概要」「生活支援の内容」「多職種連携」」などについて問われることがあります。
健康日本21(二次)
「健康日本21について説明をしなさい」という問い以外に、「生活習慣病」「糖尿病」「喫煙」など具体的な課題にたいして、「一次予防・二次予防・三次予防」という視点での必要支援について問われることがあります。
ソーシャルキャピタル
頻出用語のひとつで、用語の定義を問われることがあります。
2025年問題
「2025年問題について述べなさい」と問われることがありますので、概要を知っておくこと、特に看護における課題について把握しておく必要があります。
ヘルスプロモーション
「ヘルスプロモーションとは?」「ヘルスプロモーションの理念を述べなさい」と問われることがあります。
ハイリスクアプローチ
保健活動にちなんで、「保健計画」「ハイリスクアプローチ」「ポピュレーションアプローチ」「PDCA」について問われることがあります。
この類の用語が出題されたら、この類の用語をフルに使うことで説明できるので、周辺用語も一緒に確認しておきたいところです。
母子保健
「妊産婦健診」「母子手帳」「産後ケア事業ガイドライン」「災害時の妊産婦・乳幼児の健康課題」など、母子保健に関する多角的な視点で問われることがあるようです。
人口動態統計
「合計特殊出生率」、「母の年齢階級別出生率」、「死因別死亡率」など、人口動態統計の図が提示され、その図に当てはまる疾病について問われたり、図からわかることを問われることがあります。
国民衛生の動向は中古で1円から販売していますので、総復習で1周は目を通しておきたいところです。
自殺
産業保健における自殺が社会問題になっていますが、昨年より、コロナの影響による自殺者が増えていることもあり、看護師・保健師としての役割について把握しておきたい部分です。
ひきこもり
学童期のひきこもりから、成人のひきこもりの高齢化まで、対象は幅広く、社会問題としてのひきこもりの課題とそこにアプローチするための看護師・保健師援助について問われることがあります。
プラスアルファ
新型コロナ感染症の影響で、保健師の活躍が注目されています。
コロナにちなみ、感染症対策が出題された学校もありましたので、ここで感染に関する分野も多少ふれておきたいところです。
また、どの分野でも共通して、看護師の役割、保健師の役割について問われることがあります。
頻出用語一覧
頻出用語のまとめはこちらです。
また、富士山マガジンにある「保健師ジャーナル」や「公衆衛生」などの雑誌目次をみると、話題となっている内容を把握することができるので、一通り目を通しておくと役立つかもしれないです。
まとめ
大学院受験の試験勉強の範囲は、広範囲で、出題予測が難しいことから、試行錯誤で取り組まれることが多いと思いますが、今取り組んでいる努力は必ず報われます。
神様は乗り越えられない試練は与えない、と言われます。
あなたには、その試練を乗り越えられる力量があるということです!