こんにちは、だるまんです。
本日も受験勉強、お疲れさまです。
今回は、看護系大学院受験の専門・小論対策として頻出のキーワード「SDGs」です。
必要な要点をまとめましたので、ぜひ、ここで突破してください。
出題傾向
| キーワード | SDGs |
| 頻出度 | |
| 出題される分野 | 共通問題、国際看護、助産学 |
下記のような問われ方をすることを度々見かけています。
- SDGsの定義ついて説明しなさい。
- SDGsの課題について説明しなさい。
- SDGsの17の目標について述べなさい。
知っておくべき用語の常識
「SDGs(持続可能な開発目標)」と聞くと、ビジネス界や学校教育の流行語のように感じられて、「えっ、看護系大学院の試験や臨床現場に何か関係あるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、実は大いに関係があります。それどころか、現代の看護学や小論文において、SDGsは「社会の構造的課題(社会の壁)と個人の健康を結ぶ思考のフレームワーク」として、採点官や研究者が最も注目している視点の一つともいえます。
今回は、SDGsの定義や課題、そして「なぜ今、看護師にSDGsの視点が必要なのか」という本質をスッキリ解き明かしていきます。
SDGsとは?
まず、言葉の定義から整理してみます。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで加盟193カ国が全会一致で採択した、2030年までに達成を目指す国際目標です。

その根本にある理念は、「誰一人取り残さない( Leave no one behind )」。
つまり、地球上の貧困、不平等、気候変動、平和、そして健康といった多様な課題を統合的に解決し、未来の世代まで人間が豊かな生活を送り続けられる社会をつくるための国際的な指針となります。
SDGsの「17の目標」
SDGsは17の大きな目標と169のターゲットで構成されています。

これらの目標を見ると、「環境保護や貧困問題が中心では?」と思われがちですが、看護師に最もダイレクトに関係するのは目標3です。
目標3:「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-being)」
目標3では、乳幼児死亡率の低下、感染症(HIV、結核、マラリア等)の撲滅、UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ:誰もが適切な医療を負担可能な費用で受けられる状態)の達成などが掲げられています。
※ちなみに、助産学の過去の試験では、ピンポイントに「目標3とは何か」問われていますので、覚えておきましょう。
しかし、医療者の視点として大切なのは、「目標3だけを見ていれば良いわけではない」という点です。
例えば、患者さんが退院しても生活に困窮していれば再入院してしまう(目標1:貧困をなくそう)。
過酷な就労環境で精神的に追い詰められる(目標8:働きがいも経済成長も)。
気候変動による熱中症や新興感染症が増加する(目標13:気候変動に具体的な対策を)。
このように、健康問題の背景には必ず「社会環境や地球環境」が横たわっています。17の目標すべてが、巡り巡って患者さんの命や生活(=健康)と繋がっているのです。
SDGs達成の課題
持続可能な社会を目指す中で、現在の医療現場は以下のような大きな課題を抱えています。
課題1:医療資材の大量消費・廃棄と環境負荷
感染対策のための使い捨て(ディスポーザブル)製品の多用、大量の医療廃棄物やエネルギー消費は、気候変動(環境破壊)の一因となっています。「人の健康を守る医療行為が、地球環境を破壊している」という矛盾(医療の環境負荷)への対応が問われています。
課題2:「健康格差」と社会的不平等の増大
単身世帯の増加、相対的貧困、ヤングケアラーや老老介護など、社会構造の変化に伴い「必要な医療やケアにアクセスできない人々」が増えています。「誰一人取り残さない」と言いながらも、制度の隙間に落ちる人々をどう救うかが課題です。
課題3:医療従事者自身の「持続不可能な働き方」
過酷な勤務環境や長時間労働による看護職のバーンアウト(燃え尽き症候群)や離職は、医療体制そのものの持続可能性を揺るがしています(目標8の課題)。
SDGsにおける看護師の役割
では、私たち看護師はSDGsとどう向き合えばよいのでしょうか。
看護師に求められているのは、「エコバッグを持つ」といった個人的な環境活動だけではありません。「患者の不調の背景にある『社会のひずみ(環境・構造)』に気づき、アプローチできる専門性」です。
役割❶ 健康の社会的決定要因(SDH)へのアプローチ
「なぜこの患者さんは処方通りに薬を飲まないのか(飲めない経済状況なのか?)」「なぜ何度も再入院を繰り返すのか」。
病気という「点」だけを見るのではなく、患者さんが置かれた生活環境や社会背景(SDGsの多様な目標)まで視点を広げてアセスメントし、必要な社会資源や多職種へと繋ぐ調整機能を発揮することです。
役割❷ 誰一人取り残さない「ケアアクセス」の保障
入院患者への高度医療だけでなく、地域で孤立する高齢者、在留外国人、生活困窮者など、医療や看護の手が届きにくい人々に対して、アウトリーチ(自ら出向く支援)やコミュニティケアを構築していく役割です。
役割❸ 持続可能な看護実践(サステナブル・ナーシング)
医療資源の無駄を省く業務改善や、看護職自身が健康的に長く働き続けられる職場環境づくり(WLB:ワークライフバランスの推進)に主体的に関わることも、重要なSDGs達成へのアプローチです。
まとめ
以上、SDGsでした。
小論文で「SDGsと看護」について問われたら、「単なる環境問題ではなく、対象者の生きる生活環境や社会の持続可能性を支えることこそが看護の本質である」ということを基本にご自身の経験や考えを踏まえて回答を書けると良いですね。
では、また次回のテーマでお会いしましょう♪
画像DL




