こんにちは、だるまんです。
本日も受験勉強、お疲れさまです。
今回は、看護系大学院受験の専門・小論対策として頻出のキーワード「DMAT」です。
つい先日、熊本地震があり、災害対策に注目が集まっていることもあり、災害関係のキーワードはチェックしておいたほうがよいでしょう。
必要な要点をまとめましたので、ぜひ、ここで突破してください。
出題傾向
| キーワード | DMAT、CSCATT |
| 頻出度 | |
| 出題される分野 | 共通問題、災害看護、地域看護、公衆衛生看護 |
下記のような問われ方をすることを度々見かけています。
- DMATの定義ついて説明しなさい。
- DMATの課題について説明しなさい。
- 災害時にかかりやすい疾病について述べなさい。
- CSCATTについて述べなさい。
知っておくべき用語の常識
「SDGs(持続可能な開発目標)」と聞くと、ビジネス界や学校教育の流行語のように感じられて、「えっ、看護系大学院の試験や臨床現場に何か関係あるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、大いに関係があります。それどころか、現代の看護学や小論文において、SDGsは「社会の構造的課題(社会の壁)と個人の健康を結ぶ思考のフレームワーク」として、採点官や研究者が最も注目している視点の一つなのです。
今回は、SDGsの定義や課題、そして「なぜ今、看護師にSDGsの視点が必要なのか」という本質をスッキリ解き明かしていきます。
SDGs(持続可能な開発目標)とは?
まず、言葉の定義から整理しましょう。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで加盟193カ国が全会一致で採択した、2030年までに達成を目指す国際目標です。
その根本にある理念は、「誰一人取り残さない( Leave no one behind )」。
地球上の貧困、不平等、気候変動、平和、そして健康といった多様な課題を統合的に解決し、未来の世代まで人間が豊かな生活を送り続けられる社会をつくるための国際的な指針です。
DMAT活動における課題
超急性期の現場は常に混乱と隣り合わせであり、以下のような構造的課題が存在します。
情報の錯綜と通信インフラの断絶
発災直後は固定電話も携帯回線も途絶するため、被災地病院の被害状況や患者数の把握(EMIS:災害医療情報システムへの入力)が著しく困難になります。
撤収(フェーズ移行)のタイミングと後続チームへの引き継ぎ
DMATの主戦場は「概ね48時間以内」の超急性期です。しかし、急性期から慢性期・生活支援期へと移り変わる中で、避難所ケアなどを担うJATATやDPAT、日本赤十字社救護班など「後続の支援チームへいかにスムーズにバトンを渡すか」というシームレスな連携が課題となります。
支援者自身の「安全確保」と「メンタルヘルス」
二次災害のリスクを伴う過酷な環境下で活動するため、隊員自身の安全管理(CSCAの徹底)や、活動後のバーンアウト・PTSD予防といったメンタルケアの継続が強く求められます。
災害時に避難所で発生しやすい主な疾病
DMATが急性期の命をつなぎ止めた後、避難所などでは環境の変化に伴う第二次健康被害が急速に増大します。特に小論文で、どのような疾病があるか問われることがあるので、チェックしておきましょう。
静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)
車中泊や避難所での狭隘な生活環境、水分摂取の中断や運動不足により足の静脈に血栓が生じ、肺塞栓を引き起こします。
災害関連呼吸器感染症(避難所肺炎)
粉塵の吸入、口腔ケアの不足、寒暖差や密集環境によるインフルエンザ・RSウイルス等の感染拡大が原因となります。
生活習慣病の増悪・心血管イベント
処方薬の中断、高塩分な支援食の継続、過度のストレスや交感神経の緊張状態により、高血圧悪化や心筋梗塞・脳卒中が急増します。
低体温症・脱水症・廃用症候群
特に高齢者において、環境調整の遅れから活動量が極端に低下し、可逆的な生活機能の低下(廃用)が速やかに進行します。
補足:災害医療の共通言語「CSCATT」
災害現場において、DMATを含むすべての医療者は「CSCATT(シー・スキャット)」という標準化された原則に基づいて行動します。これは災害医療のマネジメントと医療対応を整理したフレームワークです。過去の試験で問われたことがあるので、マメ知識で知っておいてください。
【前半:マネジメントの要素(CSCA)】
- C(Command and Control): 指揮と命令系統の確立
- S(Safety): 安全の確保(自分、現場、患者の安全)
- C(Communication): 情報伝達と情報共有の維持
- A(Assessment): アセスメント(被害状況や医療ニーズの把握)
【後半:医療対応の要素(TTT)】
- T(Triage): トリアージ(優先順位の決定)
- T(Treatment): 治療(応急処置)
- T(Transport): 搬送(適切な医療機関への送達)
「CSCA(マネジメント)」という安全と指揮系統の基盤が整って初めて、後半の「TTT(医療介入)」が機能するという順番が極めて重要になります。
DMATにおける看護師の役割
過酷な災害現場において、DMAT看護師にはバイタルサインの測定を超えた高度な役割が求められます。
役割❶ 限られた資源下での高度なトリアージと迅速な臨床判断
重症度が刻一刻と変化する現場で、START法やPAT法を用いたトリアージを実施し、救命の優先順位を的確に見極めます。医療資材や薬品が圧倒的に不足する中、限られたリソースで最大限の救命効果を上げる判断力が問われます。
役割❷ 隊員の安全・健康管理とチームのロジスティクス支援
DMAT看護師は、患者のケアだけでなく「チームメンバー(医師や業務調整員)の体調や安全管理」にも目を配ります。安全が確保されていない現場には立ち入らせず、活動交代や水分補給を促す安全管理の司令塔となります。
役割❸ 医療と生活、そして「生活復興」を繋ぐブリッジ
病院内での急性期処置に留まらず、搬送先の選定や避難所の環境(アセスメント)までを見据え、後続の保健師や地域看護職へ「患者の生活背景とリスク」を正確に引き継ぐ架け橋となります。
まとめ
以上、DMATTでした。
試験では、これらの知識と合わせて、看護職者として、あなただったら何ができるか、臨床経験を踏まえてご自分の考えを問われることがありますので、イメトレしておいてくださいね。
では、また次回のテーマでお会いしましょう♪
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