【院試対策キーワード集#001】設問:「アドバンスケアプランニング」とは何ですか?説明しなさい。【看護系大学院受験】

院試対策キーワード集

こんにちは、だるまんです。

看護系大学院受験の専門・小論対策として頻出のキーワード「アドバンスケアプランニング」について、受験生の立場で調べてみました。

頻出キーワードなので、この記事で大事な要点だけでも突破して頂ければと思います。

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出題傾向

キーワードアドバンスケアプランニング
頻出度4.5
出題される分野・共通問題、全分野にて出題される傾向有
・緩和ケア分野、老年看護分野、がん看護分野
院試出題例
  • アドバンスケアプランニングとは何ですか?
  • ACPについて、説明しなさい。
  • 人生会議における看護師の役割について述べよ。

知っておくべき用語の常識

アドバンス・ケア・プランニングとは

突然ですが、このポスターを見たことはありますか?

2019年に厚労省が公表した「人生会議」をPRするためのポスターです。

残念ながら、ポスターの表現に対する批判から掲載中止となりましたが、この話題性がかえって「人生会議」という言葉を周知するきっかけにもなったと言われています。

今回のテーマである、「アドバンス・ケア・プランニング」とは、英語でAdvance Care Planning(愛称:ACP)、日本語では「人生会議」と訳されています。

会議は会議でも、「人生」という言葉がつくので、結構重たく感じる通り、

「人生会議」とは、自分の大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、自ら考え、あなたの信頼する人たち(家族、医療チーム、ケアスタッフ等)と話し合うこと

人生会議

とされており、厚労省が積極的に普及に努めているようですが、まだこの用語さえ知らない人が多いのも事実です。(↑暗記この定義は覚えておきましょう)

今回調べていて、人生会議を話すのには欠かせない「事前指示書」というものがありましたので、まずはそこからお話を始めてみたいと思います。

既に活用されていた事前指示書

「人生会議」という言葉が出る以前から、似たような概念をもつ言葉が存在していました。

事前指示書“です。

「事前指示書」というのは、”将来自らが判断能力を失った際に、自分の身の上に行われる医療行為に対する意向を、前もって意思表示するための文書のこと“で、別名「リビング・ウィル」とも言われています。

リビング・ウィルとは

リビング・ウィルという概念は、1976年のアメリカで、植物人間になった女性の家族が人工呼吸器を外すための裁判を起こしたことがきっかけで、生命維持装置の不使用・取り外しについて、事前に指示することができる書類を作成することが普及したと言われています。

これが、「事前指示書」となり、日本でも事前指示書作成を普及させ、本人の意思を尊重した終末期医療の在り方を推進してきた流れがあります。

この「事前指示書」は、法律で定められているわけではなく、書き方のフォーマットは定められておらず、さまざまな形式がありますが、

共通して記載する内容とは、①下記の事項に関する意思表示と、②本人に決定能力が失われた際にそれらの事項の意思決定を代理する代理人の指名、の2点となります。

  • 心臓マッサージなどの心肺蘇生
  • 延命のための人工呼吸器の使用
  • 抗生物質の強力な使用
  • 胃ろう増設による栄養補給の可否
  • 鼻チューブ(経鼻からカテーテルを挿入し経管栄養材を投与する)からの栄養補給の可否
  • 点滴による水分補給
  • その他の希望

要は、自分の終末期医療に対する希望や思いを書面に残すということになるので、遺言に近いものとも言えるということです。

ちなみに、平成26年度の厚労省資料によりますと、「事前指示書」の利用率は、

  • 介護老人福祉施設:59.7%
  • 病院:44.9%

と普及しているとおり、介護老人福祉施設への入所手続き時や医療機関にて、この「事前指示書」を採用し、取り組んでいると言う話は度々耳にしています、きっと臨床にいる方ならよくご存じのお話だと察します。

ところが、この「事前指示書」にもデメリットがあり、それを踏まえて、新たな概念が生まれてきました。

それこそ、今回のテーマである「アドバンス・ケア・プランニング(ACP:人生会議)」なのです。

なぜ人生会議をするの?

厚生労働省によると、約70%の方が治療やケアについての意思決定したり、自分の意思を伝えることが難しくなると言われています。

そのため、終末期医療において個人の意思が尊重されるためにも、「事前指示書」を前もって書いておくことで、必要時に、十分抗力を発揮できるはずなのですが…事前指示書にはこのようなデメリットがあります。

  • 本人の意思のみが反映されている
  • 指示書作成時と指示履行時との間に、時間的隔たりがあり、本人の意思が変わることがある
  • 本人と医療人やケアする人との間で話し合いがなされていない

といったことから、本人のみならず、家族や医療人、ケアにあたる人々を交えて話し合いを行ったうえで、治療方針を決めることを、厚生労働省は2018年度から普及活動を開始しました。

その一環で作成されたのが、冒頭でお見せした、例のポスターになります。

現在、厚生労働省を始め、自治体、医療機関、介護業界にて、「人生会議」の普及に積極的に取り組んでいるので、これからより社会に浸透されてくるのではないか、と思われます。

具体的にどのように会議するの?

では、具体的にどのように会議をするのかについてですが、人生会議の公式サイトに掲載されている、実際の取り組み方はこのように提示されています。

  1. 大切にしていることは何かを考える
  2. 信頼できる人は誰か考えてみましょう
  3. 話し合いの内容を医療・介護従事者に伝えておきましょう

また、具体的な人生会議の様子について、厚労省が実話VTRをもとにした動画を公表していますので、学習材料として、一度見てみていただきたいです。

看護師の役割

だるまん
だるまん

試験では、「人生会議における看護師の役割は何ですか?」と聞かれることもありますので、要チェックです!!

まず、専門職全体に共通する事項として、本人の意思を引き出すためには、話しやすい雰囲気づくりや意思表示がしやすい情報提供、家族間の調整をふくめ「傾聴」が重要視されています。

さらに、この人生会議においては、医療とケアの知識を持ち、医療者と介護者、家族間のパイプラインでもある看護師の役割は大きいと言われています。そのうえで取り組むべきポイントが掲載されていましたので、ご紹介します。

「ACP支援で看護師が心がけるべき9つのポイント」はこちらです。

下記の記事に9つのポイントの具体的な内容が掲載されていますので、ぜひ学習材料に目を通して頂けると良いと思います。

また、本人や家族への配慮のみならず、専門職同士が参加する人生会議では、各専門職の専門性を尊重・配慮、チームの雰囲気づくりへの心がけも欠かせないと言えます。

本日のまとめ

本日のポイントを箇条書きします。

  • 人生会議とは、医療者や家族を含む会議の元、患者本人の意思決定を支援するプロセス
  • 人生会議の前には「事前指示書」(リビング・ウィル)があった
  • 「事前指示書」では本人の意思のみが反映されることが問題となっていた
  • 人生会議は、病院と介護老人保健施設で多く実施されているが、認知度は低い
  • 人生会議にて心がけることは、本人の意思が述べられる場づくり、傾聴の心
  • 人生会議における看護師の役割は、9つの事項(上記に掲載)

今回調べた内容は、受験に必要だと思われる部分だけを掻い摘んでいます。氷山の一角に過ぎないですが、これを基本にして、プラスアルファをしながら受験勉強に役立てて頂ければ幸いです。

では、また♪

参考資料

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