こんにちは、だるまんです。
大学院に進学後、意外と驚いたことのひとつとして、海外経験が豊富な院生が多かったことです。
その海外経験の方法もさまざまで、それぞれのご活躍ぶりに内心、驚いたものです。
英語文法はそこそこ出来ていたとしても、話すことがなかなかできない、英語しか話せない環境をと思って、海外へ出られる方は多くいます。
大学院を始め大学教員を目指されるようであれば英語は必要不可欠なので、院生・受験生にとって入学を前後にして英語圏へ留学することは検討余地のある話なのではないかと思います。
そこで、今回は、海外経験が豊富な院生達の海外留学経験について、筆者が知るその一部を紹介します。
看護院生達の海外留学経験
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーで1~2年ほど、イギリスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏へ留学するケースがあります。
30歳以下の年齢制限がありますが、ビザがおりやすいので、環境が整うようであればこれをチャンスに英語圏へ一定期間身を置いてみるのもいいと思います。
ワーキングホリデーなら、現地で働くことも可能なので、看護とは関係のない日本語教師のボランティアやバイトをしてみたり、あえて、医療機関や高齢者施設などで資格のいらないバイトなどで現地の臨床現場に入ってみるのもありです。
そのほかにも語学学校へ通う、スキューバダイビングの資格を取るなど、自分の裁量次第で幅広いコト消費をすることができるうえに、滞在した国の文化と生活英語が鍛えらえてきます。
全く関係ないように思いがちですが、他国で暮らしてきた経験は、看護にとっても関連性が多いので、役立つと思います。
詳しくは、外務省のワーキングホリデー制度についてご覧ください。
看護留学
留学斡旋エージェンシーを通して、看護留学をする方もいます。
イギリス、オーストラリア、カナダ、アメリカなどの英語圏にある医療機関や高齢者施設などで、現役看護師を追従をする形での看護研修や講義、施設訪問と、語学スキルをあげるための英語講座がセットになっているケースが多いです。
プログラムには通訳がついている場合もあるので、英語力が不安な方でも安心して参加できるコースもあります。
また、ホームステイで過ごすので、現地の方との交流もでき、生活文化に触れることができるのもメリットです。
某エージェンシーによると、研修費のみで1カ月約30~35万円と割高ではありますが、それ以上に貴重な経験ができることは確かだと思います。
ネットで「看護留学」と検索して頂くと、さまざまな留学斡旋エージェンシーがでてきます。
短期語学留学
在学期間中に、イギリス、カナダ、アメリカなどの英語圏へ1年ほど語学留学をされるケースがあります。
この場合、指導教授からの許可が得られれば、大学院進学後に休学して留学することも可能です。
語学留学は、フルタイム学生で英語学習に専念することができるので、自分次第では一般英会話は困らない、自分に自信がつくと思います。
1年の語学留学では、学費・生活費・諸々を含めて最低でも約150万円以上かかると言われています。
決して気軽に決められることではないと思いますが、長い人生において、他国で勉強をするという経験も豊かな人生経験になれる、自分への投資になれると思います。
海外ボランティア
海外ボランティアに出るということも可能です。
エージェンシーを通してボランティア参加することも可能ですが、個人でも、自分の専門分野における医療機関や施設へ直接コンタクトをとり、ボランティアとして数日お世話になることは可能です。
短い時間であったとしても、現地の施設を見学するだけでなく、スタッフとして関わることで海外の医療看護の取り組みを垣間見ることができるので、自分の研究テーマなどにも活かせる貴重な経験になれると思います。
海外大学留学
日本の大学院へ進学する前に、海外の看護大学へ編入され、卒業された方もいます。
まずは大学付属の語学スクールなどで1年ほど通い、英語力をつけてから、日本で取得した単位をもって現地大学看護学科の2年次もしくは3年次へ編入することが可能です。
看護学科での学びは、日本で大学院進学されるようであれば、直戦力になれる英語になれます。
学費と時間を要することではありますが、日本で大学編入することを検討される看護師の方にとっては、海外大学編入もありだということだと思います。
海外大学院留学
イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの英語圏で修士課程のみを卒業後、日本へ帰国後、修士から入りなおす方もいれば、日本で修士課程を卒業後、博士課程から海外の大学院へ進学される方もいます。
語学研修なしでの大学院留学なので、英語の意思疎通ができるレベルであることが必要ですが、長期滞在で学位取得のみならず、アカデミックに通用する英語力を身につけるには、おすすめです。
看護大学教授の経歴を見ると、大学院留学をしている方は多いので、今後、大学教員を目指されるようであれば、このような道もひとつ視野にいれておくとよいと思います。
大学院留学は莫大な資金が必要なことでありますので、できれば、JASSOの留学支援や政府奨学金などを利用して留学できる方法を模索してみることです。
まとめ
英語の論文は読解することができても、英会話力はそれに比例しない方々をたくさん見かけてきました。
それは学生に限らず、大学教員においてもです。
看護研究者になるということは、海外の研究者達との交流は頻繁にあり、英会話は必要不可欠なスキルです。
日本語っぽいぎこちない英語、キャッチできない英語のニュアンスをクリアするためにも、英語しか話さない、聞こえない環境そのものに身を置くことは、英語でのコミュ力を身につける最も早い方法だと言われています。
これから大学院進学を目指される皆さまも、機会があれば、逃すことなく挑戦してみることです。
英語を強みすると、世界が広がり、人生が変わります。