こんにちは、だるまんです。
大学院受験を決めたら、必ず参加してほしいのが大学院進学説明会です。
毎年5月より、各大学院にて進学説明会が始まり、年に1~2回ほど開催されています。
説明会では、基本的に、学校方針と各分野ごとの簡単な紹介、入試概要の説明がされますが、受験生にとって知りたいことは、そのような表面的なことではないはず。
それよりも、ネット検索だけでは知りえない、学校の雰囲気、教授の社会的人柄、研究室の人間関係など、何かと、受験校を検討するための有益な情報を得たいものです。
その有益な情報はただで入ってくるわけではなく、着目すべき事項を念頭において、準備して参加することが必須で、そういう人こそ、きめ細やかなことに気づけ、有益な情報を得られるものです。
そこで、大学院説明会にて、着眼すべき事項10点をリストアップします。
必要なことは事前にメモして、そこにプラスアルファで追加して、対面式にせよ、オンラインにせよ、細かく注視してきてください。
その大学院を受験すべきかどうか、その答えがでるはずです。
大学院進学説明会にて確認してくるべきリスト10

①学校・教員・学生の雰囲気
まずは、大学院説明会で学校訪問する際に見てくるべきこととは、大学、教員、大学院生の雰囲気です。
建物や設備の新・旧は別として、先生方や学生は全体的に地味なのか、華やかなのか、静かなのか、にぎやかなのか、大学院によって雰囲気はさまざまです。
その中に自分がいるとしたら、馴染めそうかどうか、和合できそうか、客観的に見てきてください。
②学務課担当者の雰囲気・態度
学務課というのは、いわば、学校の顔です。
説明会当日、学務課の方が入試概要説明に入りますので、説明態度をよく注目してみてください。
親切、懇切、丁重、不愛想、不親切、傲慢等など、その一人を見て判断するには情報が偏っていますが、あながち無視はできないものです。
後日にでも、学生課窓口へ出向いたり、電話質問をした際の対応の仕方によって、校風というものは、おおまかにキャッチできるはずです。
③担当教授の社会的な雰囲気・態度
大学院説明会とは、「事前面接」を含めて、受験前に教授と接触できる大事な機会です。
全体説明会もしくは研究室毎の説明会での教授の社会的な性格というものを、説明口調、態度、雰囲気、私以外の人への対応の仕方、在校生とのやりとりからキャッチしてきてください。
自分との相性を測るものさしになれます。
④教員らの服装
大学院説明会には、主に全分野の教授が同席します。
教員の服装とは、その研究室の雰囲気です。
地味であれば地味、派手なら派手、固ければ固い、緩ければ緩い…その教授のスタイルは、その研究室の他教員や学生にもそのまま影響するので、服装や雰囲気はとても似てくるものです。
その辺り、今の自分がそうではなかったとしても、そのファミリーになっていくことに抵抗がないのか考えてみてください。
⑤在校生の過ごし方
研究室での在室時間が規定されている研究室もあれば、管理されず本人の自由となっている研究室もありますので、在校生の平日の過ごし方について確認してみてください。
ちなみに、「ルールがある」とは、=規制があるという意味、「自由度が高い」=放任主義という意味にも取れます。
これは、どちらがいいとか悪いということではなく、どちらが自分のスタイルに合っているのかを考えてみる必要があります。
⑥卒業生の進路
卒業生の進路を聞くと、パンフレットには書かれていないような意外な進路を耳にすることもあります。
それが自分にとって、新たな進路のヒントになることもありますので、全体説明で卒業生の進路紹介が含まれていなければ、率先して聞いてみてください。
⑦奨学金制度の内容
学校単位で行っている独自の奨学金制度があります。
奨学金制度の中には、返済不要のものもあり、できるだけエントリーすることをおすすめしますが、実際には、書類準備が多く、申請までに至れる時間が取れず、申請できないのが現状です。
こればかりは、早めの情報収集と書類準備ができるかどうかにかかっています。
当日、入試担当者がいるのであれば、詳細な情報を早めに確認しておくことです。
⑧海外留学プログラムの有無
大学院によって、海外プログラムをもっていることがあります。
例えば、姉妹校への短期派遣、海外施設での施設見学、海外施設での研修など、いろいろあります。
大学院説明会では、海外プログラムがあったとしても、サラッと右から左へのPR説明のみで、どのようなプログラムなのかは本質的によくわからないで終わることも多々あります。
近い未来に、あなたの選択次第で、そのプログラムの参加者になれる可能性もありますので、もう一歩踏み込んで、確認してきてください。
それが大学院志望理由にも、なりえるからです。
⑨長期履修制度の有無
就業年限を延長することで、就業と学業を並行することを可能とする制度「長期履修制度」があります。
大半の国公立大学院では制度導入がされており、私立でも積極的に導入しているようです。
この制度は受験前申請が必須で、その期日や申請方法は大学院によって多少異なるようですので、検討されたい方は、ぜひ、期日や申込手順について確かな情報を得ておいてください。
後回しにする方がより手間になります。
⑨教育給付金の有無
学費の50%が支給される厚労省の制度「教育訓練給付金制度」を行っている大学院が増えています。
このサイトでも常時ご紹介はしていますが、説明会にて必ずご確認ください。
もし、この制度を導入している受験校であれば、ぜひこの制度を活用して、賢く進学することです。
おまけ:学校周辺情報
せっかく受験校へ足を運んだからには、その周辺情報も収集してくることです。
シングルの大学院生の多くは、進学後、学業に専念するため、大学院付近に引っ越す方が多く、生活圏内になることもありえます。
家賃の相場、学校周辺の商店街や街並み、食料品仕入れ先、病院、勉強できるカフェ、交通の便などを確認しておくと、より入学後の生活にイメージがつき、受験も頑張れるはずです。
まとめ
以上、「大学院進学説明会にて着眼すべき事項10点」でした。
「合否に差がつく学校説明会参加方法」でも大事な参加ポイントを解説していますので、合わせて準備までの参考にしてください。
大学院説明会、緊張すると思いますが、その緊張を忘れないでください。
時間が経ってみると、いい思い出のひとつです。
次回は、「大学院説明会で在校生に会えたらぜひ聞いておくべき事項」について解説します。

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