こんにちは、だるまんです。
世の中にはブラック企業という言葉がありますが、アカデミック業界である大学院にも例外ではないです。
受験を経て、晴れて入学した大学院の研究室が実はブラック研究室だったということ、よくある話です。
そこで、筆者が実際に見聞きしてきたブラック研究室の特徴と見分け方についてシェアします。
ブラック研究室とは?
理系大学院に多いブラック研究室
「ブラック研究室」という言葉は、主に生物学的実験研究を行っている理系大学院生から聞かれる言葉で、ここ数年前から耳にするようになりました。
このブラック研究室といわれることの共通点を挙げてみます。
- 教授からの罵声を浴びせる
- 言葉の暴力や圧迫
- 学生ごとに明らかに態度を変える
- 他学生の前での詰問で恥をかかせる
- 目に見えて仲間外れをする
- 学生主体と言いつつ放任する
- 毎日の研究室登校や在室時間を拘束する
等など、これ以上に事例はたくさんありますが、この挙句の果てには、学生が鬱になる、登校拒否になる、大学院を留年するというケースをしばしば見かけてきました。
このような風潮が理系大学院全体にはゼロではないようです。
では、看護系大学院ではどうでしょうか。
女性が多い看護大学院特有のブラック感
個人的な意見になりますが、看護系大学院にもブラック研究室と言える研究室はあります。
強いて言うならば、男性が多い理系大学院にはない、女性が多い看護大学院特有のブラック感があると思います。
その看護大学院特有のブラック感を上げると、下記のような特徴があります。
- 嫉妬心がやたら強い
- 本音と建て前の差が激しい
- 目に見えて感情表出する
- 師弟関係の縦組織を作れない
- 組織育てが上手くない
- 視野が狭い
男性は縦社会、女性は横社会と言われる通り、女性も組織すれば、結束力が強く、一人一人の責任遂行能力が高いのでパフォーマンス力があるといった良い面もありますが、その一方で、上記にあげたような裏目もあります。
この裏目が出てしまうと…
- 嫉妬を焼く学生には情報を与えない、指導は手薄
- 自分好みの学生には表情からして依怙贔屓、手厚い指導をする
- 本音と建て前の差が激しく、その本音をキャッチされないと不機嫌になる
- 些細なことに感情をあらわにする
- 人間関係で嫌なことがあるとそれを長期間引きずる
- 教員や学生に、友達のように公私混同、何でもかんでも話してしまう
- 組織リーダーとしての組織統制力がない
- 研究以外のことは知らないので、基本的に世間知らず、視野が狭い
- 視野が狭いので物事の理解の幅も狭く、多角度での情報も少なく、些細なことにへそを曲げやすい
等など、これはほんの一部にすぎませんが、このような話は大学院生同士でよく話す、聞かされる話材のひとつであるほど、決して珍しいことでもない、どこの大学院でも、10のうち5、半分の研究室はこのようなことが起きていると言えます。
看護大学院のブラック研究室の特徴
教授の社会的人柄は伝染する
肝心なことは、これが教授の社会的人柄の問題で終わらないということです。
研究室とは10人前後のとても小さな組織ですので、組織する人々同士でとても影響し合いやすい環境にあります。
そのため、教授の社会的人柄や考え方、価値観というものは、滝のように上から下へと、つまり、教授を筆頭に看護教員、博士課程学生、修士課程学生の流れで伝染していきます。
なぜなら、組織から外れないためには、染まっていくことがその研究室で生きていく術でもあるからです。
なので、教授とその研究室に属する教員や学生の雰囲気は、良かれ悪かれ、かなり類似していると感じます。
そして皮肉なことに、いいことも、悪いことも人に受けたことを他人に同じく返す習性を持っているので、そういった伝染性があることも忘れないことです。
要は、社会的人柄のいい教授との出会いで良く変わる方もいれば、その逆もあり、誰に出会うかによって人、人生は大きく変わるということです。
教授ではなく教員・学生がブラック
そればかりでなく、教授よりも准教授や講師などの看護教員の方や学生に、このようなブラックカラーを色濃く持っている方もいます。
教授は人当たりのいい方にも関わらず、その部下となる教員たちが互いにぎくしゃくした関係性で、はたから見たら大奥のような雰囲気に学生が目の色を伺うなんてこともあります。
親しみを持って打ち明けた個人的な相談や自分が見たことをネガティブに教授の耳に入れ、裏から他の学生の足を引っ張るという教員や学生もいます。
そのため、研究室によっては、外からはとてもほんわか和気あいあいとした研究室に見られつつも、中にいる人々は殺伐とした砂漠のような社会であることもあります。
残念ながら、そういう方が1人、2人でもいると、それに周りも影響されて、水が淀んでいくということも大いにあるということです。
ブラック研究室の末路
研究室には必ずエンドがあります。
教授の栄転もしくは退任のどちらかがその研究室のエンドですが、この時にブラック気質を持った教授、教員、学生にも、そのブラックな行動の結果というものが目に見えてあらわれることが多いでます。
例えば、教授ならば栄転なく退任されたり、教授と長らく職業人生を共にする弟子がいなかったり、教員ならば教授の栄転にお呼びがかからず他大学へ就職を余儀なくされたり、学生ならば博士課程を出てもあまり活躍をされなかったり…
また、このブラック感に気づいて、自らその場を早めに去っていく優秀な方々も実に多く、客観的に惜しいなと感じることが多々ありました。
人脈力も影響する業界柄、そういった面では実に難しい業界であると思います。
しかしながら、それぞれの方々のその後の活躍ぶりを見ていると、ブラック気質のある方で社会的に大成した方は少なく、自分が行った善悪は時を経て必ずブーメランとなって自分に戻ってくると感じるものです。
だから人は、人を害することなく、誠実に生きなければならないとしみじみと思います。
ブラック研究室の見極め方
このようなブラック研究室には始めから足を踏み入れないに越したことはないのですが、これを入学前に知るのは、とても難しいと言えます。
他の記事で、教授の社会的人格を事前にはかる方法をお伝えしていますが、実質的には入ってみないとわからない部分も多いものです。
学校説明会や研究室見学などで在校生に直接尋ねてみることが最も望ましい方法とも言えますが、同じコメントでも「よく感情をあらわにする先生」と表現するのか「熱意のある指導をしてくださる先生」と表現するかは、回答者にかかっています。
でも、きっと本音よりは建て前、後者でコメントする方が多いでしょう。
だからこそ、最終的に頼れるは、自分の心眼の目しかないと思います。
人を見る目、人を見抜く力をもつことです。
まとめ
以上、看護大学院におけるブラック研究室の特徴と見分け方でした。
自分がどの場所に身を置かれようとも、柳の木のように、風が吹けばその方向の合わせて揺らいだとしても原点に戻り、変わらない自分の幹をはっきり持っていれば、強くたくましくやっていけると思います。
しかしながら、人は簡単に人を傷つける、この世でもっとも恐ろしいのは人間でもあります。
そのような方々に会わない、害されない、いい人に出会うためには、まずは自分の考えを、心の持ちようを、心の目を正しく持つことです。
そうすれば、そのような場所に引き寄せられたり、そのような人を引き寄せることはないと思います。
なぜなら、類は友を呼ぶといいますので…