【人生の雨宿り#013】イスラム教徒の外国人夫との毎日の礼拝をやめたい【国際結婚】

お悩み相談

こんにちは、人間関係研究所「人生の雨宿り」のだる美です。

世界各国のボーダレス化が進み、国際カップルや結婚も決して珍しいことではなくなりました。

国の生活習慣や生活文化、異文化に対する理解が必要ですが、それに宗教が加わることもあるようです。

イスラム教徒の夫を持つ女性はどのような悩みを持っているのでしょうか。

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相談内容

相談者
相談者

イスラム教徒の夫と国際結婚をして5年目の日本人妻、35歳です。国際ボランティア活動を通して、今の夫と出会い、現在日本に居住、3歳の息子がいます。私の家族への優しさ、思いやり、素直さ、情、義理があること等、日本人男性では感じられなかった異性を感じ、周りの反対を押し切って結婚をしました。結婚前から異文化は理解しているつもりではありますが、毎日の礼拝の要求に不満を感じています。彼は、時・所かまわず、毎日5回礼拝するのですが、喧嘩中でも礼拝時間になると礼拝を始めたり、出かけ先で礼拝時間には礼拝のために足を止めることとなります。それどころか、私にも礼拝をするように要求してきます。結婚前はよくわからず何度か礼拝をしたことはありますが、私はイスラム教信者でもない、実家は仏教、毎日5回も礼拝することを強いられていて不満です。どうしたらよいでしょうか?

だる美の見解

結婚生活の基本は、結婚と同時に「お互いが相手に合わせて生きること」とされていますが、

これが国際結婚となれば、お互いの習慣や生活、異文化、価値観への相互理解をすることは特に欠かせないことだと思います。

そういう意味もあって、相談者さんは結婚前に彼と共に礼拝をしたのは、まさに異文化への理解であり、「彼に合わせて生きる」という気持ちを行動で示した結果です。

では、なぜ、結婚したらその気持ちが薄れてしまったのでしょうか?

少し立場を変えて考えてみれば、

本来ならイスラム教徒同士で結婚する文化を持つ彼が、その文化を超えて外国人であるあなたと結婚をして、日本という遠い異国の地で暮らしている現状を思えば、

よく馴染んで、社会に浸透して生きている、涙ぐましい努力があることを察します。

だとしたら、あなたもその彼の立場を察し、彼に合わせてみては如何でしょうか。

彼がイスラム教徒であること、1日5回の礼拝をすることは、結婚前から知っていた事実であり、それを踏まえて、礼拝をするまでをひっくるめての「彼」と結婚したはずです。

それをあなたの立場で、あなたの価値観で否定することは、その人自身を否定することとなります。

まずは相手を認めること、否定しないことです。

そして、できることなら、あなたも一緒に礼拝しては如何でしょうか。

彼と共に礼拝の時間を共有しながら、心の中では、仏様でもいい、キリスト教でもいい、先祖様でもいい、親でもいい、自分にとって気楽に礼拝できる対象に祈ればいいと思います。

私達でさえ、海外旅行で教会にでも出向けば、キリスト教徒でなくても手を合わせ、
日本神道でもない外国人が神社に手を合わせ、
仏教徒ではなくても寺があれば手を合わせるのと同じです。

宗教云々ではなく、手を合わせて感謝する時間を持つこと、自分に念じること、そのものは、あなたとって決して悪いことではない、返って良いことだと言えます。

その良いことを誘ってくれているわけですから、決してストレスに感じることでもないと思います。

祈ること自体が差し支えるのであれば、その時間を自分に楽しいことを考えてもいい、運動をしていると思えばいい、ものは考えようです。

かえって、あなたがお手本になることです。

喧嘩中でも礼拝時間が来たら、彼よりも先に礼拝を始め、
ラマダーンの断食時期なら、自ら進んで彼がしっかりルールを守れるようにサポートすればいいと思います。

要は、それを間に受けずに、上手に付き合っていく、寛大な気持ちで受け入れる、ということです。

それが難しい、ストレスに感じるのであれば、きれいにお別れをするしかないと思います。

彼にとって礼拝は一生続くものであり、あなたの意思でやめさせられるものでもなく、やめさせようとすることのは、あなたの欲心だからです。

本当に夫を愛しているのであれば、この結婚を続けたいなら、夫を一人の人間として尊重し、認めること、相手を自分の欲で制したり、変えようとしないことです。

それが出来るかできないか、あなた次第です。

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