親の出資したお金で、株投資に失敗した弟に腹立つ、どうしたらいい?【人生の雨宿り#011】

人生の雨宿り

みなさん、こんばんは、人間関係研究所「人生の雨宿り」のだる美です。

給与は低い、税金は高い、長らく払っている年金はもらえるかわからない…将来が不安だらけの世の中で、投資話に関心を持たれる方は多いものです。

ローリスクハイリターンで美味しい話も多い中、お金を稼ごうと気焦るばかりに、投資に失敗をして借金を背負ってしまうと言うケースもあるようです。

今回は、そんな投資に失敗した弟に腹を立たせているある女性のお悩み相談をシェアします。

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相談内容

相談者
相談者

34歳会社員です。2歳年下の弟がいるのですが、家族のトラブルメーカーで、小さい頃からいつも親を困らせてきました。2浪して入学した大学も1年で退学して、就職した会社も2か月で辞め、ふらふらしているのを見かねて、親が出資をして飲食店を構えました。始めは本人も一生懸命取り組んでいたようですが、コロナの影響でか、赤字経営が続き切羽詰まったようで、お店を担保にお金を借り、株を始めたそうです。ところが、半年した頃に株が暴落したらしく、お店を手放したものの、借金も残りました。親は私に「気にしないであなたの人生を歩み、幸せになりなさい」と言ってくれますが、親も裕福でお金を出したわけではないのを知っているので、弟に対する怒りが収まりません。弟に今後どうするのかと聞くと、反省するどころか、逆切れしてきて、まったく会話になりません。私自身、それなりに安定した暮らしをしていますが、親が損失したお金を補充してあげられるほどの金銭的余裕はなく、言葉ばかりで心配をしているのも心苦しく思っています。弟は相変わらず親の家で居候しており、生活全面を親に委ねています。最近は、親から笑いが消え、非常に気がかりです。親の言うように、このまま私は一人幸せに暮らしてよいのでしょうか?

だる美の見解

相談者さんが両親を心配するのは、子として、家族として当然のことです。

ですが、少し冷静に物事を見つめてみれば、親から独立している以上、親というのは、別世帯の家族であり、いわば、昔一緒に暮らしていた家族に過ぎません。

いくら家族だからとはいえ、別世帯にある隣人から、意見されたところで、それを快く思う人はおらず、特に弟さんはあなたのことを、やかましい、おせっかい、と思っていることと察します。

意外と、外に出てしまった家族とは、外の人間、お客様です。

弟さんが家族の一構成員として、親に迷惑をかけてばかりであることを客観的に見て、長年、負の感情を募らせてきたあなたにとって、今回の一件も、決して納得できることではないということは、理解ができます。

ところが、あくまで、親の家を出た以上、あなたは、既に「他人様」なのです。

同居する家族同士であれば、親が弟にお金を使おうと、親が弟の面倒を見ようと、それは親の自由です。

世帯を別にしているため、他人様とも言えるあなたにとやかく指示される、言われる筋合いはなく、あなたにとっても言える権利はないものです。

相談者さんの立場から見れば、「おかしい」と思うことであっても、親には親の言い分があり、弟には弟なりの言い分があり、親と弟にはあなたが知らない関係性もあります。

もし、あなたに少しでも経済的余裕ができるようであれば、自分の暮らしを絞ることなく、出来る範囲で、親に経済的支援をしてあげられたら、なおよし、そのお金の使い道については聞かないことです。

仮に、相談者さんの心苦しさから定期的な経済支援をしまうと、それが習慣となり、自身の今の生活を守れなくなるリスクもでてきます。

その延長線上には、弟さんの面倒まで見ることになりかねません。

まずは、自分の生活を守ること、そこで余裕があれば、多少ご両親へ支援をするという程度で良いと思います。

そして、相談者さんは「私だけ幸せになってもいいのか」とおっしゃっていますが、その幸せの基準とは何でしょうか?

お金があり、物質的に親や弟よりも豊かであることが幸せだと思っていますか?

既に、ご両親のことや弟さんのことを心配し、気苦労をしていること自体、今のあなたは幸せではないはずです。

幸せとは、物質的な豊かさで決まるものではなく、悩んだり気苦労をしたりすることがない、心が平穏であることを幸せと言います。

ご両親を無視をする必要もないものですが、深入りすることでもない、要は共倒れしないことです。

家族全員が幸せになるためにも、まずはあなた自身が幸せになることから始めてみては如何でしょうか。

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